ずーっと沈む
旅をしている
心はモヤモヤだ
外の天気は曇り
晴れる余地もない
近くの岬から海が見える
海が濁っているのかも分からない
不安ばかりが襲ってくる
旅が台無しだ
だがここで一つ
バスの中で食べた
クリームパンの
味が忘れられない
それが無かったら救いはない
救いはない
もう外は暗くなってしまった
夕暮れが飛ばされてしまった
暗すぎる闇の中をバスは走る
灯りはほとんど見当たらない
遠い夜明けのような気がする
心はモヤモヤ
これからバスは星の見える
展望台に向かうという
全てがウヤムヤモヤモヤだ
厚い雲が心に重くのし掛かる
暖かい食事と癒しが待っている
ホテルへはいつ着くか
ずーっと沈む