星になりたかった

惰性で書いた暗闇に

きみはいつしか殺される

ここから眺める情景は

きみをもう 感傷的にすらさせてくれない

哀しみが足りない。

自分を認めるために

僕はどれだけ 自分を傷つけることが出来る?

きみをきみ自身から守るために

僕はどれだけ きみに傷つけられることに耐えられる?

本当の敵も味方も自分自身だったんだと

どれだけの人間が気づかずに死んでいったのか

なあ、きみは

自分より美しい正義に殺されることに

執着する人間の気持ちがわかるか?

僕はただ、僕を圧倒的に傷つけてくれるものが見たかった

僕と同じように執着している人間を、愛したかっただけなんだ。

星になりたかった

星になりたかった

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-02

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