疲れてしゃがみ込んだ
後ろを振り向くと 
くねくねしたりまっすぐだったり
山道だったり谷だったり
泥道だったり砂漠だっり
色んな風景が見えた
あちこち石ころだらけで雑草も生えている
綺麗に整頓すればよかった
もっと大事にすればよかった
後悔ばかりだ
だがどの道にもどんどん大きくなっていく
足跡が刻まれている

紛れもない自分の足跡だ
辛かった道にも楽しかった道にも誰かしらの顔が浮かんだ 
それが自分にとって良かったのか悪かったか
それは分からない
でも今ここに自分がいるのはそれら全ての人に 出会ったから
今苦しい道の途中かもしれない
ずっと苦しかったかもしれない 
もしかしたら楽しい道ばかりで前に進みたくなかったかもしれない

どちらでもそこまで歩いてきたあなたは強い人だ
流されたり 促されたりして前に進んだかもしれない
でも最後に選んだのはあなた自身だ

あなたの足跡はあなたが生きてきた道 
これから生きる道に刻まれて
あなたの生まれてきた証になる

どんな人の道の途中にもオアシスができますように
辛かったら歩みを止めて座ればいい
お尻の跡もあなたが懸命に生きた証だから

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-02

Copyrighted
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