きっと
きみを欺く人間を殺したいよ
きみを嘲る人間を殺したいよ
きみに群がる人間を殺したいよ
でもそれが 他でもないきみ自身だったら
僕はきみを 殺せる覚悟があるだろうか
僕は僕を 殺せる覚悟があるだろうか
等しく痛み分けする覚悟が
あるいは、きみに殺される覚悟が 僕にあるだろうか
ひとりで泣いているきみの姿が目に浮かぶ
馬鹿だなあ、あるに決まってるんだよ。
今から僕は、きみを殺しにいく
きみも多分、僕を殺しに来るだろう
殺しにいくけれど、僕たちは決して死にはしない
僕はただひとつ、
きみにどんな罵声を浴びせられても、決して引き下がらず、目を背けず、逃げ出さず、そして僕自身を欺かず、味方だと叫びつづける覚悟だけが出来ている。
きっと