悪夢 ⑩
いつの間にか俺は気を失ったらしい。
背中に感じる激しい痛みで目が覚めた。
熱してドロドロになったチョコを俺の背中に垂らす女。
いつもは赤いローソクと鞭
火傷した背中をヒールの踵でぐいぐいするのが、香の趣味なんだ。
チョコは、ゆっくりと固まりだした。
一時間もすると完全に固まってしまった。
やっとの思いで、鏡の前に立ちバリバリと
顔に塗ったチョコを剥がすことになった。
「あっ!」チョコを剥がした顔は、役所の顔だった。
悪夢 ⑩
文中に登場する団体・個人は、実在したとしても 本作品とは一切関係ありません。
あくまでも 作者の悪夢を書き綴ったものです。