悪夢 ⑩

いつの間にか俺は気を失ったらしい。
背中に感じる激しい痛みで目が覚めた。
熱してドロドロになったチョコを俺の背中に垂らす女。
いつもは赤いローソクと鞭
火傷した背中をヒールの踵でぐいぐいするのが、香の趣味なんだ。


チョコは、ゆっくりと固まりだした。
一時間もすると完全に固まってしまった。

やっとの思いで、鏡の前に立ちバリバリと
顔に塗ったチョコを剥がすことになった。


「あっ!」チョコを剥がした顔は、役所の顔だった。

悪夢 ⑩

文中に登場する団体・個人は、実在したとしても 本作品とは一切関係ありません。
あくまでも 作者の悪夢を書き綴ったものです。

悪夢 ⑩

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-17

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