小話

「自分を守るための盾を愛だと名付けた
そうしないともう生きられなくてさ」
そう言って君は去った

最高の音楽をあげよう
サイコロの中で踊ろう

充実した危険を冒して
ニヤリと笑う犯罪者のあそびで
本当の事を言うと嘘なのだけれど
あたしはもう耐えられないの

君の盾が剣に変わりもうあたしを守ってくれないのなら
こんな人生捧げてやろう
在りもしない神様へ

殴られることには慣れている
夢中ですらも追いかけられる
屈服させるのが好きだもんな それももう飽きている

最後の音楽をあげよう
サイコの話を聞かせてあげよう

もう誰も傷つけてくれるな
ニヤリと笑う哲学者の心か
死にたくないのもわかっているが
君の盾と剣は自己愛だろ

小話

小話

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-10-29

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