彼との旅行 中学2年 晩秋

恋は盲目になりますな

遊園地についた私たちは、観覧車に乗り
シンガポールの話をしていた。陸路で国境を渡りたいと彼女が言い始めた、なに言っちゃってんだこいつと思ったが確かに渡ったことはなかった。次行く国はシンガポールと陸路のあるマレーシアに行くことを決意した。3日目は色々お土産を買い、父のために金門高粱酒823を買いアメリカに送った。なかなか高かったがホテル代1/20くらいだと考えれば安いものだと思った、彼女は色々な土産を日本に送っていた。私が酒しか買っていないのを不思議そうに見ていたのか彼女がお金ないなら貸してあげるから友達の分を買いなよと言われた。友達いないから別にいいと言うと彼女は地雷を踏み抜いたと思ったのか、じゃあいっしょに101登ろうと可愛らしく言った。勿論私は彼女の誘いを二つ返事で返した、彼女と手を繋ぎ歩けるそれだけで私は嬉しかった。夕日が綺麗に見えたがそれは可愛い彼女の前では無力だった。そろそろホテルに戻り、明日の支度をしなければと思い彼女を強引に連れ帰ろうとしたがまだ夕日が見たいと駄々を捏ねられた、チョコとバニラのソフトクリームをカップで買ってどっちが食べたいか聞きどっちもと答えたからバニラを私が持ってて彼女がチョコから食べ始めた。チョコを食べ同時にバニラを食べようとして私の持っているバニラを食べたいと言い始めたのでスプーンでバニラを掬って口元に持っていくとペロッと小さな舌で舐めた、可愛すぎる可愛すぎる。えっ待ってそんな小さく舌を出すなよ、もっと
べろっとベトベターみたいに大きく舐めればいいのに小さすぎるよ、いくらなんでも反則だってそれはと可愛いで脳内が爆発しそうなくらい可愛いだけでお腹いっぱいになった。結局チョコもバニラも私が食べることになり彼女は望遠鏡で台北を見ている、彼女はお金を入れずに使っていたためサンプルの画像しか見えてないのにもかかわらず綺麗綺麗と言った。しかしほんとうに目が見えないのだとすれば彼女は
などと考え、私がお金を入れて見えるようにしたら映像が変わったと言い始め、また
綺麗だなーと眺める。最後に写真撮ろう?と言われたが私が写真大嫌いなのを知っているからかいつもより元気がなかった。
いつもは断っていたがこれからは断らず彼女と思い出を作りたかった私は写真くらいいつでも撮ろうと言うと彼女はにっこり可愛らしい笑顔で私は笑顔が苦手なのでニンマリとしていた。ホテルに戻り私はジャケットを借り彼女は花柄のドレスコードを着てすぐに夜ご飯を食べに行った、ホテル内にあるバイキング形式のレストランに行きオレンジジュースとりんごジュースを頼み、席に着き、取りに行こう?と言われたため荷物をカウンターに預け料理を取りに行った。色々料理を取りオレンジジュースとりんごジュースがきて乾杯をしたがオレンジジュースが炭酸だったため少し違和感を感じたが何回かお代わりした。料理を食べ終わり食事代も支払先を父にしているため会計せずに済んだ。部屋に戻る時に少し気分が悪くなり頭がフラフラした、彼女の肩を借りながら帰った。部屋につきすぐに風呂に入り考えた。いつ気分の悪いものを食べたかわからなかった、食事は普通の肉と野菜と魚を取った、ナマものは食べていないと思い何度も摂取したものと考えて
ようやくわかった、オレンジジュースは炭酸ではなく酒だったのだ、たしかにりんごジュースはジョッキではなく普通のグラスで来たのにオレンジジュースはジョッキできたため違和感を感じていたが何も気にせず数杯飲んでしまった。私が上がり彼女がお風呂から上がり頭がクラクラするから先に寝るというと私は押し倒された、バスローブを脱がされ彼女もバスローブを脱いだ
私の手を取り彼女はその手をむねにやった
ごめん胸が当たってるよと彼女にいうと
当ててるの好きだから一緒にいたいからと
恥ずかしそうに答えた。私は、彼女を叱ろうとしたが彼女は震えていた、多分彼女もそういうことには慣れていないのだと思った。彼女の名前を呼び、やめてと優しく言うと彼女は泣き出した。私が彼女の元からいなくなるのが怖くなったという、この旅が終わればまたずっと一緒いれなくなるのが怖くなったと聞いたとき私は優しく彼女を抱きしめた、自分をもっと大切にしてほしいと彼女に告げると私は彼女からキスを受けそのまま彼女の胸の中で寝てしまった、朝目覚めると隣には裸体姿の彼女がいた、バスローブを着せてまた私は横になり彼女を抱きしめた、別れたりするかもしれないからと力を込め抱きしめると起きてしまった。彼女のうなじあたりの匂いが赤子の匂いに似ていた。彼女も私の頭に手をやり優しく撫で始めたこのままずっとイチャイチャしていたかったが荷物をまとめる必要があったため静かに手を退け準備をし始めた。彼女がお風呂に入っている間に全てまとめて、旅のことを思い返していた。楽しかったが可愛かった、彼女のためなら全てを捨てれた、逆に彼女のためならなんでもできた気がする。などと厨二全開のことを考えている内に彼女が風呂から上がってきた。服を着替え荷物を持ちスイートルームとおさらばした。飛行機の中で彼女のおっぱいを触ったととても後悔した。普段できない事をたくさんでき、また可愛すぎる彼女と一緒にいれただけで私は幸せだった
成田空港につき横浜まで戻り中華街に行った、ごま団子を買ってフーフーと息を吹きかける彼女を見て心を掴まれた私はそのまま彼女の手を握りまたどっか行こうねと
約束してキスをした。ごま団子はすっかり冷めていた。

彼との旅行 中学2年 晩秋

全てが濃かった4日間色々成長できた自分を改めて見るとやっぱあの時よりも退化したと考える自分がいます。

彼との旅行 中学2年 晩秋

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-10-28

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