彼との旅行 中学2年 秋

夏の続きは意外と春なのかもしれません。

中学2年 夏の続編です

手を繋ぐことのないまま9月になり着々と彼女とのデート
を旅行にしようと計画していた。当時から金の使い道は
本であるため、旅行費などは元々の貯金とかき集め
父を使いホテルを取った。ホテルさえ賄えればあとは飛行機とその地のお金を持っていくだけなのでさほど自分は負担していなかった。
彼女にパスポートを持っているか聞き、持っているらしいのでどこに行くかを決めることにした。台湾はどう?と彼女が言った。私は、中国語は話せなかったけれども英語は日常会話程度なら話せたため快諾した。大型連休でチケットを取り父親にホテルのチケットを取ってもらい中学生ながらふたりで台湾を旅した。色々と異文化に触れとても鮮やかだった、彼女の綺麗さも相まってとても鮮明な記憶として保存されている。彼女には卑しさがなかった、私は何度か他国の現地食を食べることがあり慣れてはいたが彼女は慣れていないと思い、ホテルの食事を取ろうとしたが
彼女は現地の食が食べたいと言い始めた。小学6年の頃一度訪れたことがあるので色々知っていたが出来るだけ日本人にも食べやすい炒飯と牛肉飯で夜を済ませた。
台北市内のホテルで友達と部屋別々で予約して欲しいと頼んだはずなのに父親は何か察したのか和室で一部屋ダブルベッドの注文をしていた。英語でベッドを変えて欲しいと願うが、無理らしいので私はソファーで寝て彼女がダブルベッドで寝た、途中何度かベッド空いてるよと優しく言ってくれたが、さすがに男女二人がベッドの中でいちゃつくのは倫理上問題があると思い断った、断りを入れた後は快眠だった。2日目は九份に行き、神隠しの元となった場所を見た。ホテルで着物をレンタルしタクシーで彼女と九份に向かった。大人びた彼女と2人でいるのが幻想的なのか九份にいるのが幻想的なのかよくわからなかった。
彼女と2人で灯籠流しを見て、綺麗だねって言っている彼女を可愛いと思っている自分がいてとても驚いた。
私は彼女と触れ合うことで人を可愛いと思えるようになり
私の中に彼女という一つの暖かみ、心の安らぎを作っていたことに気づいた。テレビなどで見る女優さんが美しいという表現が合っても可愛いとは分からなかったが、相手を知り仲が深まると可愛いと言えることが分かったのだ。
何か吹っ切れた気がした彼女を好きになっていくのと同時に彼女ともっと触れ合いたいもっと一緒にいたかった、初めて自ら手を繋いだ。私は彼女と面白半分で付き合っていたのがいつからか本気の恋をしており、自分では気づいていなかったのだ。私は泣いていた、今でもなぜ泣いていたのかは分からないが多分欠けていた一つの部分に対して喜びを感じたのだと思う。私は泣きながら手を繋いで帰り道の夜景を涙と彼女とともに美しい景色として情景として覚えた。私が泣いているのを見た彼女は慰めてくれたが私の方が身長が明らかに上なので頭を撫でようとしても手が届かないのである、撫でようとする彼女の行動が奇行すぎて面白か笑ってしまい泣けなくなってしまった。逆に頭を優しく撫で、私が『可愛いよ、彼方は私にある感情を授けてくれたのだから』と言うと彼女は、なにそれ暗号?よく分からないけど私可愛い?と小さな手が強く握り返してきた。送迎バスに乗り九份を後にした。
彼女がうとうとし始めた、膝に倒れ込んできた
手をつなぎながら彼女を膝に乗せたまま私も寝てしまった
運転手さんに起こされ彼女がいないことに気づいた。
とても焦った、私のはじめての恋人がいなくなった。
英語で彼女はどこに行ったか聞いた、彼女は着物を返していると言った、運転手から先に部屋に戻っててと書かれたメモを渡された。とても安心した、好きな人を失ったかと
思った。私も一度部屋に戻り着替えて彼女と合流して夜はホテルのレストランで取ることにした。私はホテルのお金は全て父に行くと考え相部屋のお返しに好きなものをたくさん頼んでと我が物顔で言った、彼女にもたくさん食べてもらった。彼女は少し申し訳なさそうだったが、ディナーショーに夢中になっているうちに忘れていた。食後にフロントから電話があり、今日の夜から最終日まで部屋を変えれるがどうするかと日本語で聞かれた。彼女は変えなくていいと言うが私は変えると告げた。階が上がりスイートルームになった。無料とはいえ、クラブルームからスイートに上がるのは思いもしなかった。父親の力を感じるが気のせいだと割り切った。私は部屋の大きさと高級さに驚き
映画を見ないかと彼女に提案した。私は称的名字を推した
彼女は君の名はを見て号泣し私は手を繋いで彼女の泣く姿を見てとてもほほえましかった。時間とは長いようで短く彼女の顔はいつも綺麗だった、とにかくとても抱きしめたかった、純粋に単なる自分の彼女という関係じゃなく好きという一種の愛情表現がしたくて仕方なかった。私の中で
一つの優しい感情が芽生えたからか彼女だけは大切にしたいと初めてもっと触れ合いたいと思ったのだ。映画が終わりホテルに戻りスイートになった部屋で2人とも本を読んでいた、彼女が読んでいたのは谷崎の春琴抄だ。
彼女はこの主人公なんとなく私に似ててこの娘は盲目なんだけど私は左目が見えてないんだと言った。私は何も返せなかった、その場にいられなかった私は父に電話した。
ホテルをなぜこんな高いところを予約したのだ、友達とだぞと私が言うと父は嘘をつくな女だろ、まずそもそも友となら安くて狭いホテルを自分でも予約できるような場所をとると思い、友の線をなくし次に金の問題だ、中学生なら普通安いビジネスホテルにでも泊まり、相部屋にするだろうに
わざわざ2人部屋にしたならば大切な人は女だと考えたから和風のダブルを選んだと言われた。推理が正しかった
自分の女を大切な友達呼ばわりは失礼、最初から彼女といえと言われ、怒られ電話を切られた。部屋に戻り彼女が露天風呂でリラックスしているのが聞こえる私は暇なので彼女の読んでた春琴抄を手に取り解説を読んだ、春琴が彼女なら私は佐助ではあるまいか、私は彼女のために目を失うのかもしれないと思いながら彼女が風呂から上がるのを待った。バスタオルを巻き色白でお団子結びをしている彼女を見て思わず彼女の元に行き、彼女の温かい身体を抱きしめ、大好きだよといい私は冷静さを保った。彼女を離し
そのまま露天風呂に入り彼女との思い出を思い出した。
あの雷雨の日、論理がなく何事も自分の赴くままに行動するので好きです、付き合ってください-今でも思い出せば
ニヤけるくらい可愛いのだ。私の心情は移り変わっていく初めて中学受験をして良かったと思えた。頭を洗い体を洗いついでに腕を念入りに洗った。風呂から上がりバスローブに身を包み、コンシェルジュを呼び洗濯物を回収してもらった。彼女とペアルックでパジャマ着、昨日は私が椅子だったため彼女が椅子で寝ると言い始めたがベッドに押し倒し一緒に寝よって囁いた。昨日は倫理上の問題を作り逃げていたがもう怖くない私は彼女の右手を握り顔と顔が15センチの間でほっぺつねったり顔を優しくなでたり、耳たぶを触ってみたり私が触るたび小さな手に力が入る。撫でていき手に力が入らなくなり、水をとりにベッドを出ようとすると行かないで、もっと撫でてと、か弱き声が聞こえる。眠そうに目を擦る彼女を見て寝かせてから水を取ろうとベッドに戻り左手をつなぎ優しく頭を撫でている内に私も寝ていた。
3日目朝起きると彼女は風呂に入っていた。ベッドに寝転がりながらテレビをつけると色々な国のテレビチャンネルが放映されておりBBCをつけニュースを見た。
東南アジアの森林が減少しているらしい。ある程度知った気になっていると風呂場のドアが開き下着姿の彼女と目が合ってしまった。私はうたた寝を決め込んだ、白色の下着姿がとてもウブで可愛いと思ってしまった。彼女は目が見えにくいのを利用した。最低の手口だ、素直に謝った。
彼女は私も昨日、寝ているときに彼方のバスローブを脱がして見たからおあいこだねってさらっと言った。彼女は平気で頭のおかしいことを言うなあと驚きつつ、朝食のレストランの階に向かった。朝食の種類が7種類ありバイキングだとコンシェルジュから聞いた。私たちはカギと名前を照合され、別室へと案内されたがどっかのマフィアが使いそうな高級感漂う部屋だった、甘い香りが充満しておりあまり好きじゃなかったためコンシェルジュに変えてもらうことにした。自分たちの部屋に運んでくれるとのことだったので予め色々頼んだ。夜の景色も素晴らしく綺麗だが
彼女は朝の方が好きなようだ。ベランダから見る涼しげな彼女の顔は不意にも私の心を鷲掴みした。彼女がもしいなくなったら私は何を求めるのか心配から来る喜びで脳が満たされた。たくさんの種類の料理を食べていた、彼女の食べ方は上品で豪快だった。マナーや作法は大方知っていれば綺麗に食べれるが豪快には食べれない、大体の人は
作法に囚われるあまり豪快さを失うからだ。彼女の食べ方には私も永遠と見ていられるくらい好きなのだ。
私がフルーツの皮を剥き彼女が食べる。彼女は私に食べさせてと言った。フルーツの皮をナイフで切って彼女の口元に持っていき彼女がパクッと食べる。可愛さに見惚れてフルーツではなく自分の指を切ってしまい血が出てしまったが彼女が私の指を舐めた。とても興奮した。彼女が人の血って一番美味しいのと言った。私はこの一言にゾクっとしたが私の知らない彼女を知れた気がして嬉しかった。
3日目はお土産を買うことにした、私はロンドンに送るためのお土産を彼女は、日本の友達にあげるお土産を買いに
台北101まで行った。お土産を買うために場所と時間を決めて別行動をとった、私は紀伊國屋に行き本を少し高いが彼女のために買った、台湾だとTo LOVEるは18禁だった
面白い発見だった。私と彼女はお揃いのLamyのシャーペンを買い一緒に勉強しようねと約束した。私は本を手渡し
彼女はとても喜んでいた、2600元くらいしたけど読みたがってたしあげる。と言うと私の唇を不意に奪った、
一瞬だったが彼女の温かい唇が私の冷えきり乾燥した唇に
潤いを残した。昼ごはんは、2人で大きな肉まんにかぶりついた。私が息を吹きかけ冷ましてあげたが、恥ずかしいからやめてくれないと部屋とは違う対応をされた。
この娘、人目があるところではイチャイチャしたくないのだなと思った。いきなり抱きしめキスをした、ビンタされた、私が気を抜かしているときに彼女はメモを書き残し
その場を立ち去った。周りから負け犬のような見られ方をしたが全く恥ずかしくなかった、むしろ自分の強くなった心を褒め称えた。私は足にかなり自信があった、
少し走ったくらいでは疲れない自信があり、台北101の中を爆走した。走った、トロッコのように走った。少年は
線路の上を走ったが私は台北101を走っている。
彼女を見つけた、下着を買っていた。私は窪先生の作品で
読んだことがあった、下着を買っている女性とその女性の
その後の行為を、私は焦った、今なら孕ませたら捨てると
決めているが当時の私はとても焦ったが一度我に帰り
焦らずじっくり焦らせばどうにかなると思った。
彼女に声をかけ、何買ったのと聞いたらキレ気味で
君に関係なくないと言われてしまった。彼女が怒ったときは甘いものと思った私はタピオカミルクティーを買った。
彼女は何そのつぶつぶと嘲笑うように言ったが飲んでみなさいとまるで私が作ったかのように言った。彼女は
美味しいよ、なにこれもちもちしてる!とはしゃいでいたが彼女のほっぺを触った私は彼女のほっぺの方がもちもち
していることに気づいていたから驚くこともなかった。
機嫌は治ったみたいだ、夕方になり一緒に台湾の遊園地にいくことにした、楽しかったねなどと話、次はどこに行こうかなどと話した。シンガポール辺りはどう?と聞かれた私は一緒にいられるならどこでもよかった。

彼との旅行 中学2年 秋

私のピュアさが滲み出ている?

彼との旅行 中学2年 秋

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-10-28

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