シェフの気まぐれ珈琲
気まぐれ
気まぐれなのでいつ閉店するかはわからない、
ましてや、流行り病で
お先真っ暗、
こんなひっそりとした所で
やるにゃあ大変、
いっそう憂鬱、
でも、訪れた人には
来るもの拒まず
去るもの拒まずで
店をやっていくつもりだ。
今日の話のネタか、
特にない……
あるとしたら、
忙しい時を思い出すな、
学生、学びに生きる人は
学びに苦しむ、
それが糧となればと思いながら、
名称不明、
ブルーマウンテンとエスプレッソ、
珈琲の知識のない私は、
あてずっぽうでお客さんに出す。
全てが気まぐれ、
まぐれは本マグロになることもあれば、
まぐれだから、不味い珈琲になった時にゃあ
すまんと言おう、
メモに書くか、いやめんどくさい。
書く気力、読者の多さは無為にせず、
志は誠に求むべきのは志向の作品、
大衆に心を売ってはならぬ、
どうして、A.I.に売らねばならぬ、
志は変わらず、
さすれども、俺わぁ、
しばらくは出ってっていきますわ、
体力勝負、想像論、
それは結果論、体力つけろ、過去の栄光、
生きることも、死ぬことも、
全てがデータで残される現代なんて、
クソ喰らえ、
誰も読むな小説、
だけど、読め創作、
そんなことに興味を抱く我輩は傲慢だ。
まぁ、シェフの気まぐれであるから、
当然、時には、なにがしかの不満があれば、
投げやりになることがある。
だから、そんなときはお客さんではなく、
てめぇとかいって、悪態をつく、
いや、いま、書いてるのは悪口ではないからな、というのも、もし、被害妄想で進んでしまっていたら、俺の気まぐれは、本当に気遣いなっちまう。
あぁ、こんな所で、書いてるたぁ無意味な底辺小説家じゃないかぁ。
つかれた、つかれた、こんな塵は紙にやるように、俺はもう、気まぐれに終わらせようかねぇ。
だが、辞められないんだよなぁ、辞められない、形ないのが一番気楽、気楽は道楽、だから、サービスなんてないから、お客は少ない時もありゃあ、来ないときのすっからかんの時がある。
イライラするなぁ、人は論理に生きるというが、そんなもんだけでは生きられないんだなぁと俺は誰もいないカフェーにて感じることだった。はぁ、今日も誰もいないと嘆息することだって、そう。この嘆息さえも人にとってはうっとうしいもので、既に法を破ってしまってる。俺らは皆、犯罪者的な感じなのかもなぁと思いつつ適当にコーヒーを作る。その適当にも古来の意味か、今の悪い意味なのかも曖昧なほどに……
シェフの気まぐれ珈琲