天国

空から舞いおちる、いくつもを
ずっと見ていた
時折、日が射して
天国みたいだ
ゴミにみえる、あれもこれも
近くで見てみれば
人の顔をしている
飛び降りたのに、いつのまにか
宙に浮いている
こんな世界だから
重力はやる気をなくして
ぼくらは生きる気をなくして
さまよってゆく
ああ
時折、日が射して
天国みたいだ

天国

天国

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-10-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted