追想から
随分と身軽になったものだ
然し こうして歩いていると
不意に昔の躰が
心が懐かしく思われるのは
私の秩序に 正しさに
背いていやしないだろうか
そもそも私の秩序とは
正しさとは
一体何であっただろうか
霞がかったような懐かしさだけが
ただそこにある
私は躰が身軽になっても
いつかの情景に 今も小さく
小さく恋をしているばかりだ
追想から
随分と身軽になったものだ
然し こうして歩いていると
不意に昔の躰が
心が懐かしく思われるのは
私の秩序に 正しさに
背いていやしないだろうか
そもそも私の秩序とは
正しさとは
一体何であっただろうか
霞がかったような懐かしさだけが
ただそこにある
私は躰が身軽になっても
いつかの情景に 今も小さく
小さく恋をしているばかりだ
追想から