手でくるむ窓
眠れぬ暗がりの中
手を伸ばす
スマートフォン
何も見るあてはない
光る小さな長方形
この窓から
宇宙などに繋がって
地球を眺めてみたい
果ての果ての銀河へ開き
見知らぬ星を眺めてみたい
地球のような
青い色が
あるかしら
窓の中に入り込んで
私は
無重力の冷たさに
あえぐ
恐さに
途方もなさに
ガタガタ震える
光る小さな窓のこちら側で
私は朝までの
中途半端な時を
持てあます
何もあてのない
窓を手にくるんで
手でくるむ窓
眠れぬ暗がりの中
手を伸ばす
スマートフォン
何も見るあてはない
光る小さな長方形
この窓から
宇宙などに繋がって
地球を眺めてみたい
果ての果ての銀河へ開き
見知らぬ星を眺めてみたい
地球のような
青い色が
あるかしら
窓の中に入り込んで
私は
無重力の冷たさに
あえぐ
恐さに
途方もなさに
ガタガタ震える
光る小さな窓のこちら側で
私は朝までの
中途半端な時を
持てあます
何もあてのない
窓を手にくるんで
手でくるむ窓