山ほどのローズマリー

山ほどのローズマリーを
飾ろう
かぐわしい香りで
頭をハッキリさせよう

どっさりと
ブーケのように
山盛りの
ローズマリー

一日私は伏していた
だるさで私は伏せっていた

水の中を泳ぐ空想をしながら
私は倒れるように横になっていた

こんもりと積まれる
ローズマリー

伏せる私を
香りで連れて行ってくれる

飛びまわるように
泳ぎまわるように
羽ばたくように
動きまわる私へと

積まれるローズマリーの山
香りが何もかもを変質させていく

興奮した私は
眠れなくなり
雨の気配に怯えている

山ほどのローズマリーに埋もれて
私は眠りを忘れた

山ほどのローズマリー

山ほどのローズマリー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-10-17

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