足場

君の支えるその背中が脆く崩れるドライフラワーに
変わったとしても変わらない
僕がここにいる

何度も倒れて崖に落ちて
吐きそうなほどの蜃気楼を見て
砂漠を旅するミイラ男
そんな目で我を返った

言葉を紡げる言葉を吐ける
激しいほどに突き刺さる
それだけ
それだけあれば
ここに立っているって気づけるから
生きている

足場

足場

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-10-16

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