月と星と病気について
月と星と病気について
白い早朝、熱々の紅茶は、喉よりも鼻の奥で、循環しているような気がする、やがては、ゆめかわの概念に成り代わっていくらしいけれど、ぼくにわかったのは女の子は単純だってこと、ぐらいで、結局は喉を焼くようにしてアルコールを摂取する。
白い早朝の月と星について考えることは病気みたいだった。
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暗がりによりそっていることは根暗の証拠なんだろうな、そして人類へのささやかな叛逆なんだろうな、東京は、今日もLEDとヘッドランプの狂い咲きですよ。ちかちかするほどにはきらきらしている、深夜2時ってのはなにもかもが感覚だけで構成されていて、つま先立ちで、踊れってこと。きみと違って、街はいつまでも生きているよ。
どこか、遠くの空の月と星を見ていた。むねいっぱいに蔓延した夜は、今が冬なのか夏なのかをわかりにくくする。手足をぶらさげて、もう「なみだなくして人を責める」ことすらできないくらいに充実している。満ち足りている。月と星のこと。病気のこと。人生ってやつはその100パーセントが夜だったりする。
月と星と病気について