木枯らしの丘 渡逢 遥 葉を落とした樹の幹を労るように 弔うようにさするまるで自分の背中にそうしているかのようにいつか冷たくなるだろう自分を寂しくそこに重ね合わせているおもむろに振り返るとそこには私の影が 寂しく伸びているばかりであった 木枯らしの丘