優しい世界

止んでてもいいのかな

誰にも見られない、
読まれない、
この世界には何もない、
あるけども、
あるけども
トンネル続き、
誰か、助けてと声がする。
書いても、つまらないものを、
読んでくれているひとがいる、
感想をもらえたときにはさ、
心がすっと軽くなる、
自然の中にいる森のように、
書けば自由になれると想った。
けれど、本当は違ってさ、
現実人気は一握り、
砂を掴むようなもの書きが、
オアシス求めてさ迷い歩く、
叫べども、叫べども、
帰ってくるのは、
無音の圧力が頬をつねる。
私の行為は無謀さね、
何も倒れてもいいのかな、
そして、私は自らを
塵と呼んで、嗤ったもんだ。

優しい世界

優しい世界

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-10-04

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