愁情碧天
思いついたのを推敲して載せてます。作者の好みが十割を占めているので、大体メンヘラ気味。不定期更新。なろうとアルファポリスに重複投稿しています。Copyright©東正
晴天を仰のく
友よ
そちらは良いところか
今きみはどんなことをして
何を思ってそこにいるか
友よ
そちらは善いところか
きみが歩みを止めてまでも
行きたかったその場所は
友よ
きみはきみ自身の糸を切って
ぼくより先に終着へ至った
たった一人でいってしまった
友よ
ぼくらは契る仲ではなかった
ただ会えば言葉を交わし
共に歩き微笑むような仲だった
友よ
ぼくはきみとこれからも
目が霞み耳が遠く足が遅くなるそのときまで
肩を並べて歩きたかった
友よ
此方は今日も青空だ
純白の塊が高く伸び
あれほどなら彼方でも届くか
あれほどなら
きみが此方を覗いても
この天気雨を秘してくれるか
愁情碧天