帰去来

幼児は
母親の見える空間が
全ての世界と信じていた

知らない街で暮らし
僕の世界は測りきれないほど
膨らんだ
でもそれは
いつかはじけて消えてゆく
ぼくの空間は
やはり
あのわずかな空間なのかもしれない

帰去来

帰去来

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-16

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