或るホテルの一室で。(性描写有

かるめ

受験勉強で気が狂いそうになっている私を見かねたのか、お兄ちゃんは久々に私をドライブに連れていってくれた。
助手席で参考書を読んでしまって車酔いしている私を見て、
「こんな時でさえも勉強するんだな」
とお兄ちゃんは笑ってた。
馬鹿にしないでよ、お兄ちゃんと一緒の大学に行きたいんだから。

お兄ちゃんは「少し休むか?」といって高速を降り、近くにあったお城の形のホテルに車を停めた。
入った部屋はメルヘンなピンクの家具で統一されていた。
ピンクの回転するベッドも、ホテルの中のメリーゴーランドも、初めて見た。
まるで、小さな頃に憧れたお姫様のような気分だ。
ところどころにある鏡は私たちを映しだし、七色に変わる光は私たちを優しく妖しく照らしだす。

お兄ちゃんは私に優しくキスして、体を優しく触れていく。
お兄ちゃん自身が私の中に埋もれていく。
お兄ちゃんの体温が伝わってくる。お兄ちゃんの体も私の体も熱くなっていくのを感じる。
これは、親には内緒の、お兄ちゃんと私だけが知る秘密の儀式。

お兄ちゃんは私のことを大事にしてくれる。
お兄ちゃんは私を守ってくれる。
お兄ちゃんは私に愛を教えてくれた。
お兄ちゃんは私をこうやって愛してくれる。
今日も、私とお兄ちゃんは愛し合う。
お兄ちゃんのおかげで、勉強ばっかりの日々をなんとか過ごしていける。
お兄ちゃんは私の王子様だ。私の王子様は、お兄ちゃんしかいない。
大好きだよ、お兄ちゃん。

或るホテルの一室で。(性描写有

或るホテルの一室で。(性描写有

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
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