冬の邂逅

浦野恵多

雪路をひとり
去る人よ
白い哀傷
解けぬ間に

目深にかぶった
濡羽色
せめて顔だけ
見せてくれ

悲しみ秘めて
笑い合い
別れる度に
線を引き

手のひらばかり
皺だらけ
まるであの日の
祖母の顔

冬の邂逅

冬の邂逅

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-09-17

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