愛情

いたずらにながい隘路を 抜けると

どうしようもない水たまりが そこにはあって

どうしようもないおれのすがたを

どうしようもなく うつしていた

おれは立ち尽くしていた どうしようもなく

おれは こんな顔で歩いてきたのか

もうなにもかもが どうでもよくなってしまった

おれはどうしようもないおれと みつめあっていた

愛情

愛情

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-09-15

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