【超短編小説】雲

六井 象

「昨日はいい雲が出てたからね、ジャムにしてみたの」隣の家のおばあちゃんがそう言って持ってきてくれた瓶には、とろっとした綿菓子みたいな物が入っていた。さすが近所の知恵袋だ。雲をジャムにする方法まで知っているとは。「それにしても、最近の飛行機は速いのね。雲を採る時びっくりしちゃったわ」危ないですから気をつけてくださいね。「そうね、ありがとう」雲のジャムは、夏の朝の味がした。

【超短編小説】雲

【超短編小説】雲

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-09-13

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