腕の長さは無限大

腕の長さは無限大

憧れのように隔たった
小さい頃の僕という名前の
少年の写真だ

楽しいのか悲しいのか
嬉しいのか寂しいのか

私は何も覚えていない

小さい頃の僕の写真は
私の代わりに故郷に巣喰っている

詩も、作らずに済めばそれが良い

腕の長さは無限大

腕の長さは無限大

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-09-13

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