天地の星王 主要人物設定
主人公たちと重要人物
ティレア・エラ・ノックス
黎明の星王
ロード→ブレイブロード
この物語の主人公。レライエとアルシェラの兄
十四歳。アイと共に大陸を旅する楽士であり、その笛の音には人の心を動かす不思議な魅力がある。王の記憶を継承する儀式に失敗し、片目の視力を失っている。
争いを好まない性格。気性は穏やかで優しいが、両親に必要とされなかったトラウマから相手に対して意見を言うことを恐れることもある。
革命軍の旗印にされたのも本意ではなかったのだが、戦争が加速していくと共に、この戦争を止めたいと強く思うようになる。
アイから楽器や歌の他にも剣術を習っており、踊るように戦う。
十年もの間、アイからもらった名前であるエラを名乗ってきた。革命軍の将軍となり、ティレアを名乗り直した後もエラという名前は捨てないでいる。
レライエ・ユスティーア・ノックス
終焉の星王
ユスティーア王国の国王。ティレアとアルシェラの弟
十四歳。まだ幼なさの残る年齢だが、国民から強く慕われる王。
歴代の王全ての記憶を有し、それらを見て、争いをやめない人間に対し怒りとも失望とも取れる感情を得た。
人間の魂と肉体を分離させ、今の世界を滅ぼすことで争いの無い世界を作ることを決意した存在。歴代王の999年分の記憶たちに自我を押し潰されず、目的を遂行するためなら神でさえ利用する。強い意志と自我、そして力を持っている。
幼い頃に別れた兄ティレアの記憶はおぼろげで、その分姉のアルシェラに強く執着している。
アルシェラ・ルーシー・ノックス
天翔ける優王女
ロード→グリフォンロード
ユスティーア王国の姫君。ティレアの妹でありレライエの姉
十四歳。周りに庇護されて生きてきた本物のお姫様。
はっきりした意志を持たずに生きてきたが、王となった弟の思想に恐怖を覚え、相棒のグリフォン、モイラと共におぼろげな兄ティレアの記憶を頼りに城を抜け出す。
誰に対しても真っ直ぐに接し、ムーヌ公国の貴族の子女、子息たち。流れの傭兵たちの心を掴み、小さな軍を作り革命軍に合流する。
アイ
神竜の楽士
旅の楽士。神話を歌にして語り、ティレアと共に旅をしている。
その正体はこの大陸そのものである神『アイ』の新しい肉体を得た姿であり、自らの力を封じ込めた宝石を使うことで竜の姿に変じることができる。神であった元の姿よりだいぶ力は落ちているが、それでも強大な力を持つ。
ティレアからは親のように慕われており、アイ自身もティレアを我が子のように育ててきた。
眠りについた神『リーン』と『リディア』の代わりに世界を見守っており、大きな戦争が始まった大陸に住む命たちの破滅を危惧している。
ジゼ
剣の巫女
光魔道士→賢者
外見年齢は10代だが、実年齢は500歳以上。
アーシェスの独立戦争時代に生まれ、戦争を止めた雪を知っている数少ないイル・ディオス。イル・ディオスであるため両性具有であり、また、ユスティーア王族の傍系の血筋のため王族と同じ白に近い金の髪を持つ。
神剣クラウ・ソラスを護る里で生まれたが、強大な力と血筋に恐れをなした里の者たちに剣ごと封印されていた。
剣が目覚める時、共に目覚め、剣の声を聞き相応しい持ち主を選ぶ巫女。
かなりの人見知りだが、ティレアには最初からなつき、革命軍と行動を共にする。
マオ・アーシェス
白狼王
狼王(キングウルフ)
十八歳。アーシェス王国の若き王。即位したばかり。初代マオ王の血族の白狼のイル・リディア。
王族でありながら礼儀作法に無頓着。時に失言もするが、誰に対しても身分を問わず真摯に接する。真名はマディール。
長きに渡り冷戦状態だったユスティーア王国との一応の和平を求め使者を送るが、その使者が殺されてしまう。その後ユスティーア王国に戦争を吹き掛けられ、元々好戦的だった彼はそれに乗り、決着をつけることを望むように。
当初ユスティーア革命軍には無関心であったが、ティレアの歌に聞き惚れ彼と友情を育む。そしてユスティーア王国を支配するのではなく、ティレアを王とするためにユスティーア王国に勝つことを決意する。
エディーナ・アーシェス
白狼の姫
五歳。アーシェス国の姫、マディールの妹。
愛称はエドナ。戦争を激化させるためにユスティーア王国に拉致されかけるが、ティレア率いる革命軍に助けられた経験があり、彼に憧れている。
天地の星王 主要人物設定