せつな病
結局は刹那が幸か不幸かによって
人生を肯定したり否定するもので
あれやこれや何かと過去や未来に
大それた意味を持たせる程
現実と想像の境界線では
ふとした瞬間に
僕は僕であると言う自分自身は
この世界の誰よりも自信を失う
時たまに憧れた夢に縋って
少しだけ暇つぶしができるなら
死への恐怖は和らいでいく
時たまに愛した君に向かって
ひたすらに好きだよと言えるなら
生きていたいとも思うものだ
要は人はそんなもので
何人分もの意思を持ち知識を浮かべたなら
選択した進路を間違っているとも思う筈。
結局は刹那が幸か不幸かによって
人間は歓喜したり号泣したりするもので
右や左を何かと余所見してるうちに
気付けば苦しんで死んでいくだけ
考えてみても考えなくてもこの意識が途切れるなら
君はどうしたらいい
そうしていればいい
僕が憧れたものは
刹那だったのだろうか
一瞬で過ぎていく時に君は何を思う
君は何を思う
せつな病