もう僕は

誰にも話せないようなことをして
目を伏せて帰るひぐらしが鳴き夏は終わる

君は分かってくれるかい
純粋な顔をして複雑な心境をするか
君が好きだということは
全くもって何の免罪符にもならない

ただ笑いながらこの手を繋いでくれたら
僕はもう何もしないよ

嘘つき通せないようなことをして
耳を塞いで知らん顔して君が泣き夏は終わる

恋は始まってすら居ない
だけど大切な物を失って傷付く肌
僕が嫌われていることは
全てを含めとうに分かりきっていたよ

ただ笑いながらその手を差しのべてくれたら
僕はもう何もしないのに

もう僕は

もう僕は

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-09-05

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