悪果について
悪果について
わりとどうだっていいすれ違いが、今のぼくの卑屈さを象って、それなりにどうだっていいすれ違いは、コミュ障の障の字を輝かせる。本当に大切なことは、皮肉とジャーナリズムに覆われて、政治だけが馬鹿みたいにぐわんぐわん鳴っている。直線で構成された心。
クラスメイトを殴る夢を見た。壁紙はくすんだ灰色をしている、暴力ってやつはこう、意外と奥が深いのかもしれないよ。消火器を振り回していた、い。一つ終わっては、また一つ新しいものがわいてくる、この繰り返しがエブリデイで、すなわち人生である。先延ばしが永遠にできると錯覚するくらいには永遠という言葉が遠すぎて、延滞料金を払うときの通貨は円でいいだろうか。いつまでもこの関係性が続いていると信じているよ。いつまでも、永遠に。世界とぼくは確かにつながれていて、きみはその線上を綱渡りしていく。苦しみが分散されて、薄い色になっていく。だからぼくら、若さを失うだけで、本質は何も変わらないから、いつまでも大人にならないままで、十九歳にのどを縊られている。コンクリートの地面を持ち上げずに引きずりながらゆっくり歩いている。きみの吐息は甘いにおいがした。
悪果。
悪果について