ヲワタwww
吹き出る汗が止まらない。
それは照りつける炎天下の太陽の陽射しが影響か。それとも、急に襲ってきた腹痛のせいか。
僕は慎重に歩きながら、あれを探していた。
「トイレ」
見渡す限り無い。
「トイレー!」
我慢できず叫んでも、むなしく青空に声は消えていくだけだ。
「ああ、どうしよう」
僕の周りには、民家はおろか建物すらない。物陰になる草木すらない。
むろん、人影も動物も虫一匹、見当たらない。
「いっそ、ここでするか」
雲一つ無い青空の下、砂地が広がる空間に僕は立っている。
そう、僕は砂漠で遭難したのだ。
「はっはっは」
もう笑うしかない。
ヲワタwww