コモンセンス

遠藤健人

折れそうな 骨組みの 新しい
季節は推移して
組み換わる 言葉から 残酷な
思想を取り出した
凍りつく 瞬間に 見えるもの
更地にばら撒いて
絶え間ない 観察と 嘲笑を
無言で課せられる
ズームして また引いて 感想を
述べ合う子供たち
痛いのは 最初だけ 好きだから
絶対耐えられる
泣きながら 耐えられる 耐えられる
いや待てそうじゃない
死にたいを 繰り返す それだけで
生きたくなるなんて
思ってた? 思ってた そうなんだ
そういうことにする
継続は 力なり そんなこと
誰でも知っている
知っている それだけで 人間は
わかった気になって
人間は などという 大それた
語りで悦に入る
狂いたい 人たちと もう二度と
会わないほうがいい
誰だって 光れたら 光りたい
そんなの常識で
騙された ことにして ついていく
影だけ置いていく

コモンセンス

コモンセンス

詩誌『月刊ココア共和国 2020年9月号』(電子版)に佳作として掲載された詩作品です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-28

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