きりもみ
孤独の香りに辟易とし、私は背中を潰すかの勢いで空気のスープへと身を投げる。あらゆる宇宙は、瞳を受けとるときの恥ずかしさや、言論を殺すための言いがかり、癒しの瓶に刻まれた引っ掻き傷などに表出した。紙とは殺人の山であること、知る態度としての忠誠。生存者が音を撒き散らす。冷たくなった勝利への誓い。仮想写真のための援助攻撃、閉じた世界が神聖な染料に溶ける。利き手という知識は私と一緒に寝るために読む本のようなもので、永遠の恐怖に支配された神の肢体を奪うことの美しさをひたすらに歌う。晩年の喪中観察、砂の空、救いを追求する心の死。
きりもみ