創作意欲について

創作意欲について

枯れていると思います。
決してうまくない作品を読んだときに、わーってわいて出てくる意地汚い創作意欲は、ぼくの体内を巡回しながら、24時間でただの理性に変換される。24時間以内に何かを仕上げてみたい。これは人間としての義務かな。
きみは言葉を知るより先に泣くことを覚えたね。べつに、悲劇じゃないよ。人間としてあたりまえのことだ。で、言葉が、後追いするようについてきて、もはや感情が高ぶるか花粉症になるかしないと泣かなくなってしまったね。生理現象にさえ理由をつけるなんて、めんどうくさいやつだ。たとえば、
もう何度目かになるきみのいない世界の妄想。
仲間外れがこわいわけがなくて、きみがいなければほかにだれかともだちをつくっていただろう、べつにそれくらいじゃホモサピエンスは絶滅しないよ。いなくなったきみはきっと、その世界では草刈り機にでもなっているんだろうね。
文字数過多です、読むのが面倒。もうテレパシーでしゃべりましょう。お前ならできるだろ。何を書いてもまとはずれ、だからぼくは人間であって詩人ではないんだろうな。創作意欲は、結局のところ創作意欲であるうちが一番くだらなくっておもしろいんだよね。自分じゃないような感じ? ふざけるな。お前はお前でしかないんだよ。それがもうすでに悲劇なんだよ。生まれてしまってごめんなさいって、宇宙だけに謝れよ。あ、謝ったらもう何もしなくていいから。言葉と無関係に生きることだけを目標にすれば、感情未満を受け入れられる。悲劇とか、喜劇とか、ぼくら来年にはきれいなグラデーションになって、いたいってことだけで、ふんわりとつながれるよ。創作意欲はあるけど、創作意欲があるっていう不純な動機だけで創作なんてしなければよかった。

創作意欲について

創作意欲について

創作意欲があるっていう不純な動機だけで創作なんてしなければよかった。まじで。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-21

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