違和感について

違和感について

地上から切り離された島が空に浮いている映画は、ぼくも見たことがあるけれど、結局あの名台詞しか覚えていない。今日は命の対蹠地にあるものがほしい。四角くて灰色のビルと、ビルとビルの間の空。都会では女の子が電波の副産物になっているらしいよ。
今日もコロナ明日もコロナな毎日だから、夏のくせして白い空気にバンクシーがねずみでも描いてくれないかなってしょうもない期待をしている。それくらい、ぼくにとって命ってやつは面倒で、片田舎に住んでいることを恨んでしまうほどだ。自然であることはぼくの不自然でしかない。違和感。
いつも自分の作品にせかされていたい。
今日の自分と明日の自分の間にはなんの共通点もないって信じることだけが最後の切り札だった。外見はよく似ているけど、あいつには脳味噌が入っていないんだよ。だからアドレナリンもオキシトシンもテストステロンも作用しなくて、つまりは感情がないんだよ。どれだけ話し合ってもわかりあえないってわからないかな。わかれよ。心が跡を引いているものを全部断ち切ってしまいたい。そういう日が一日くらいあってもいいと思うし、そういう日が一日もなければ人類はまだ洞穴の中に火を焚いて生活していただろうとも思います。

違和感について

違和感について

どれだけ話し合ってもわかりあえないってわからないかな。わかれよ。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-16

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