天明学園物語 第5話

翌日、琴美は個別室へ移った。学校が放課後になったころ、クラスの皆がお見舞いに来た。
「琴美~。大丈夫?お見舞いに来たよ!」「皆、ありがとう。皆に言わないといけないことがあるの。」「何?」「これから学校に行けなくなるの。」「本当に?そんなの嫌だよ。もう本当に来れないの?」「たまに外出許可をとって学校へ行くわ。」「良かったー。じゃあ帰るね。皆用事があるみたいなの。」「そうなんだ。バイバイ!」「琴美良かったね。」「お母さん見てたの?皆優しいの。」

翌日、琴美は外出許可をもらって学校へ行った。
「琴美、もう来たの!」「うん、行きたくて来ちゃった。」「もう心臓発作起こさないの?」「ううん。これから頻繁に起こりうるの。」「わかった。起こった時は言ってね。」「ありがとう、本当に私は迷惑だよね。」「迷惑じゃないよ。皆クラスの一員だもん。今から音楽だよ。行こう!」「うん!」
第1音楽教室へ行った。
「今日は、リコーダーのテストだけどどうするの?」「できないね。」
そうして音楽の授業が終わった。
「もう帰るね。医者から1時間だけ外出してもいいって言われてるの。」「そうなんだ。また学校に来てね。」「うん。バイバイ!」
そうして琴美は病院に戻った。

天明学園物語 第5話

天明学園物語 第5話

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-12

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