旅立ちの詩

忘れ物はないかな
今日この街を出て行くけど
春の風は自信がなくて
暖かいのか寒いのか
その真ん中で泣いている
僕等はきっと寂しさを抱きたい
互いの鼓動を楽譜から外して
震える身体に釘は打たない
自由で狂いそうな
リズムだけを合わせて
踊り始めるふたりに
常識は少し遅すぎた
手を離した時
君は笑顔になれたから
もっと回って
明るくなる月の下
正義の形が
体温を追い駆ける

旅立ちの詩

旅立ちの詩

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-10

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