花々への憂愁

憂愁にみちた月の
ひんやりとした光の花弁を そっと撫で
わたしは祈ります
純白の結晶を輝かせる烏瓜から
永遠の夜を願う薄桃色の白粉花へと
気ままに吹き渡る 夏の夜のそよ風よ
教えてください
なぜ花は咲き 色あせ 枯れ
散り果てなければならないのでしょうか。

花々への憂愁

花々への憂愁

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-09

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