SadoのSM小説 最期のSM小説家 第十一幕 銀行襲撃SMバイオレンス

Sado

 この物語はフィックションであり、実在の人物機関とはなんら関わりがありません。

コロナウイルス感染再拡大真っ只中で二回目の裏全裸美人コンテストが企画された


最期のSM小説家

 第十一幕 銀行襲撃SMバイオレンス

                         Sado(鬼蔵)



 この物語はフィックションであり、実在の人物機関とはなんら関わりがありません。

 二〇二十年夏至下元。太陰太陽暦五月三十日。
 (この二十四節気は平気法太陰太陽暦によるものです)
 七月二十日。新型コロナの感染者は増え続ける一方である。東京の感染者が断トツで多い。
 GoToキャンペーンは東京抜きで始まる方向である。
 当面しばらくは効果が薄いことは間違いない。団体旅行はNG。金を使った旅行をする年配者は警戒して動かない。
 倒産は徐々にではあるが確実に数字に表れ続けている。
 感染者は増えても重傷者は少ない。いま経済の手を打つことが最善である。
 しかし世論は感染防止に傾いている。
 感染症が終息しないうちに経済対策を優先して死者が出ても良いのかというワイドショーのコメンテーター。
 リベラルに強く傾倒したコメンテーターである。
 使者が出てよいかイエス、ノーで答えろと言う。野党の謀略的質問の典型である。
 ただ現政権を叩けば。自分らが政界に蔓延りたいだけの戦法と言える。そしてこれまで限りなく経済の足を引っ張ってきた。
 しからば経済疲弊で倒産が続出してコロナの死者以上に自殺者を作って良いのか。イエス、ノーで答えろと言いたい。
 中小零細企業、中小零細のホテル、旅館、店舗は一生かけて築いてきた。それが雀の涙以下の協力金で自粛要請の一言で潰される。
 集団訴訟するべきである。
 夜の街関連というが風俗業はもっと厳しい。これが疲弊すれば経済及び秩序を底辺から崩す。
 明るい話題は将棋だけである。
 如月鬼堂の越後湯沢のマンションである。
 館山弁護士と荒井枝里、福富麻次郎が訪れていた。
 「いつまで税金と国債で賄おうとするのかな。いまこそニューディールのフランクリン発言の様に紙幣の増刷を制限しない対策が必要だ」
 如月鬼堂は怒りに滾っている。
 「無理ですよ。与党はこのままなし崩し。ある程度根幹を救って。ある程度は已む無し。財政の健全化優先です。野党は感染対策一辺倒です」
 福富麻次郎も苦しい。不満は如月鬼堂以上である。
 感染集中地域には置かれてない如月鬼堂のファッション喫茶。それでもいつまた自粛の波が襲ってくるとも限らない。
 現在もオンライン営業と半々体制である。
 瀬里奈が熱海まで野村未来也弁護士、野崎卓郎弁護士を迎えに行き送迎してきた。
 館山弁護士を座長に集団訴訟の打ち合わせである。
 既にお茶、コーヒーではない。珠洲と瀬里奈がビール、日本酒を好みに合わせて置いてゆく。
 本日は際どい衣装を一歩後退して赤系のミニワンピースである。
 それでもこの二人は充分に悩殺する。ストッキングは履いてない。
 そして二人とも悩殺を愉しんでいる。
 集団訴訟はもっと参加店舗を集めてからと成った。その後はデリバリのミニ会席で食事を摂り飲みながら雑談である。
 「本来一審無罪となったら釈放のままなのだが。再拘留となった。何とも交渉が大変だよ」
 野崎卓郎弁護士がぼやく。
 「検察にそんな権限が有るのですか」
 如月鬼堂の質問である。
 「検察ではなく。二審の裁判所が決めます。『被告人が罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由』と言う事です」
 館山弁護士が説明する。
 聞いていて珠洲は密かに納得する。
 館山弁護士の忠告よろしく如月鬼堂も珠洲も余計な意見は言わない。
 瀬里奈が熱海まで野村未来也弁護士、野崎卓郎弁護士を送って行った。
 この後はSM愛好会主力メンバーのテレビ会議となる。本日は囲炉裏端にカメラが四台設置されている。
 まだテレビ会議には時間が有る。
 「野崎先生は六人を無罪と信じているのですか」
 他の弁護士が居なくなって如月鬼堂が疑問点を正す。
 「思ってないですよ。野崎先生は無罪請負人という立場です。怒っていたのは無罪にした威信ですよ」
 「左様で」
 「埼玉県警が杜撰過ぎる。今回の広中彩加市会議員の件もそうです」
 「そうですね」
 「非常に危険な人間でした。当り屋で稼ぐに女を風俗に売る。その程度の小物では済まないと思いました。案の定でした」
 館山弁護士は当初から警戒していた。
 「でも闇金の様な組織に始末されたのでしたら。それ以上被害者は出ないでしょう」
 如月鬼堂はこっちの件は解決の意識である。闇の換金組織などどうでも良い。
 「あの六人。出て来たらまた同じ様な犯罪を犯すのかな」
 珠洲がぼやく。
 「同じ事はしないでしょう。用心深い犯人です。アリバイがあっての逮捕にはかなり懲りたでしょう」
 館山弁護士はこの場だけと構わず犯人と言ってしまっている。
 珠洲がつまみとビールを補給する。
 「でももっと巧妙になって再犯しないのですか」
 珠洲はこの六人が社会にそのまま戻ることに不安を持っている。
 「この犯人はこの女性運転手に怒りを持っていたのではないかと思われる。やたらには動かないのじゃないか」
 「そうですね」
 如月鬼堂の見解に福富麻次郎も同意する。
 大河内税理士と杉下一行が接続したのでテレビ会議が始まった。
 「先生。盛況でしたね」
 一昨日行なわれた愛好会の熱海、生駒二元開催のショーのことである。
 「ありがとう」
 「今回はほんとに大々的にできました。来島結奈はショックが大きかったようですが」
 杉下一行は昨日熱海まで一緒に戻って来た。
 「しかし鬼堂先生感染者の数が何とも言えません」
 大河内税理士は危機感を強くしている。自分の客が倒産するのと愛好会が自粛になることの心配である。
 「占い師に聞いてみました。コロナはもうじき終息するそうです。経済もこのまま回復にゆっくり向かうとの事です」
 如月鬼堂がまた爆弾発言する。
 「その鑑定充てになるのですか」
 大河内税理士は懐疑的である。
 「私はその判断でやってきたのだが」
 「どちらにせよ先生。アダルト放送で話題になっていましたね。裏の全裸美人コンテスト。二回目をやりましょう」
 大河内税理士の提案である。
 「大河内先生。私もやりたい。でも場所がない」
 「充分タレントは揃いました。場所は観世員ホールでも入りません。三つの会場でどうでしょう」
 「この二元、三元開催は難しいです」
 如月鬼堂は難色を示す。
 「三箇所に分かれても同じ型のステージです。スクリーンではなく。バーチャルステージでどうでしょう」
 杉下一行が提案する。こっちも乗り気である。
 「それなら全部オンラインでどうでしょう。今回開発のアイテムを使って」
 福富麻次郎である。
 「それも良いですね。いっそ先生の居間で開催したらどうでしょう」
 大河内税理士が一気に押す。
 「では出演者と会員の皆様の負担額の了解を取ってから検討します」
 如月鬼堂はそこで保留する。
 その日はお開きになった。
 
 翌日。功名かつ大胆、陰惨極まりない事件が起きた。
 関東帝国銀行さいたま支店。三時の少し前。裏口にスーツ姿の男性が二十人以上集っていた。皆大きなリュックかカバンを持っている。
 パソコンの移行作業を行なう。販売会社からアウトソーシングされた派遣会社のスタッフの点呼が行なわれていた。
 何人かが給料を渡されて帰されている。人員オーバーで会社のアサインミスと言う説明がされていた。
 全員がマスクにメガネを掛けている。
 銀行の閉店と同時に中に入る。来客用のセキュリティカードが全員に配られていた。
 既に交換用のパソコンは通用口の中に搬入されている。
 通用口が中から開いて二十数名がパソコンの箱を持って店舗内に入る。
 男性行員が荷物を持ったままなので控え室に置く様に注意する。
 次の瞬間男性行員は射殺された。
 奥の男性行員が居る部分に一気に機銃掃射する。
 全員マスクにメガネだった。だがメガネはサングラスに変わっている。
 二十数名が散ばって出口、通信回線、非常通報を押さえる。
 支店長を含めた男性行員の殆んどが射殺された。店内は悲鳴と怒号が飛び交っている。
 「しずまれーーーーーーーー」
 リーダーらしき男が大声で叫ぶ。
 二十数名が自動小銃を構えている。
 数人が男子行員を探して射殺する。
 「全員こっちに出ろ」
 女子行員を客のスペースに集める。数人が店内の他の部屋に残ってないか確認に回る。トイレ、給湯室、更衣室を調べる。
 「全員服を脱げ。そして携帯、スマホを出せ」
 女子行員らは恐怖に震えながら仕方なく脱衣する。携帯、スマホはソファーの上に出された。
 誰も下着を取ろうとはしない。
 「下着も全部取れ」
 自動小銃を構えたまま命令する。
 全員動揺した表情で身構える。誰かが取るまでブラのフォックを掴んだままである。
 「何で裸にするのよーー」
 四十近い女子行員が抗議する。
 「逃げられない様にだ」
 一人の男が答える。
 「それなら下着はいいでしょう」
 四十近い女子行員は下着を取ることを拒否する。
 見ていた別の男がその女子行員を射殺する。
 「下着も全部取れ」
 自動小銃を構えた男の怒号が飛ぶ。
 女子行員らは乳房を震える手で隠しながらブラを外す。乳房を押さえたままショーツを下ろす。
 「現金を集めろ。硬貨とATMを除いて全部だ。現金輸送車に積む準備をしろ」
 女子行員らは全裸で現金をジュラルミンケースに詰める。
 「手の開いたものからこっちへ来い」
 一人ずつ待合シートに座らせて高手小手に縛り上げる。縄ではない。すずらんテープで縛る。脚首も縛る。
 「良さそうなの四人だけ持って行こう」
 四人選んで離れた席に抱き上げて移動させる。
 「現金輸送車が来ました」
 見張り担当が報告する。
 扉の影に銃を構えて中に入れる。二名入って扉が閉まった段階で射殺する。
 ピストルを持った一人が外に出る。現金輸送車の運転席に残った一人を脅して中に入れる。
 その一人も扉が閉まった瞬間に射殺する。
 ガードマンの服を剥ぎ取り二人が着ける。
 二人は女子行員が現金を詰めたジュラルミンのケースを現金輸送車に積み込む。その二人が乗ってそのまま出発する。
 殆んど全員が鞭をカバンから取り出す。残った女子行員に片っ端から鞭打ちする。細い一本鞭である。持つところ以外がワイヤーロープに成っている。
 「うぐおおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 叩けば一発で肌に傷がつく。
 「ぐううおおーーーーーーーーーーーーーー」
 容姿やなく顔を叩くものも居る。
 「やめろーーーーーーーーーーー」
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー」
 「ぐうわあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーん。あはん。あはあん。あはん。あはん」
 狂乱の悲鳴が店舗に響き渡る。
 一人が給湯室に行く。包丁を持ってきて乳首を斬り堕とそうとする。
 「いやあーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 引いても切れない。傷ついて出血するだけである。
 「ああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。うおおおーーーーーーーーーーーーーーー」
 斬られた女子行員は狂った様に悲鳴を上げる。
 バスが迎えに来る。
 「みんな離れろ」
 避けておいた四人を除いて自動小銃で一気に射殺する。
 バスからガソリン携行缶を下ろす。続いてキャリーバックも下ろす。
 残した四人に麻酔をかけて口をガムテープで塞ぐ。キャリーバックに詰めてバスのトランクに積む。
 二人を残してバスに乗り込む。残った二人がガソリンを撒き死体に掛ける。無線点火装置と発破を中央付近に積んでゆく。
 バスが発車して暫らく走って無線で点火する。銀行の建物は一気に炎上して爆発する。
 現金輸送車で出発した二人は人通りの少ない新幹線のガード下で待っていた。
 バスにジュラルミンケースを積み替えて現金輸送車を乗り捨てる。
 バスはそのまま中津川林道に入る。
 途中の空き地に止めてあったキャンピングカーにうち二名が乗り移った。
 バスのトランクから現金ケースの一部。女子行員を入れたトランク二つ。これだけを積み替える。
 キャンピングカーは中津川林道を引き返す。
 バスは山梨県に入る。キャンプ場が有る。そこにキャンピングカーがもう三台。ワンボックスカー二台が止めてある。
 バスは此処で乗り捨てる。ナンバープレートは外す。かなりの中古車である。
 ワンボックスカー一台に女子行員を入れたキャリーバック一つを積む。もう一台に現金ケース一個を積む。
 ワンボックスカー二台に四人が分乗する。これも中津川林道を戻る。
 最初に銀行に入った二十人が残った。此処で十九人に現金が五百万ずつ配られた。
 十九人は二台のキャンピングカーに分乗して一台は静岡に。一台は名古屋に向かう。
 残る一台にジュラルミンケースと女子行員を入れたキャリーバックが積まれた。こっちは最後の一人が乗って奈良県の山奥に向かう。
 この人物のみ今回正体がばれてしまっている。
 
 夜になって如月鬼堂の越後湯沢のマンションである。
 緊急速報からワイドショーの予定が変更に成った。
 四時二十分頃。銀行が建物ごと火災を起こして倒壊。被害者の遺体は殆んど黒こげでばらばらに飛び散っていた。
 火は消防によって鎮火された。倒壊したので周りの建物には概ね影響はない。だが遺体から殆んど誰であるか特定するにも相当難しい。
 「現在ガソリンが撒かれて発火したことが確認されています。建物の倒壊も発破を使ったと推定されております」
 男性キャスターが分かったばかりの情報を伝えている。
 「パパ。この銀行大宮のマンションの近くだよね」
 珠洲の言っているのは如月鬼堂の昔の住まいである。現在はパートが来ていて自費出版の本をコピー機で印刷、製本して発送している。
 「そうだな。ATMを利用したことも有る」
 如月鬼堂が取引しているメインバンクでは無い。同行の口座くらいは持っていた。
 「銀行が閉まってから。残業していた人が被害に遭ったの」
 瀬里奈は銀行が閉まっても行員は十九時くらいまで帰れないことを知らない。
 「店頭は閉まっても行員の勤務は一般企業より長い」
 如月鬼堂は執筆中である。珠洲が切って冷凍した刺身を解凍する。瀬里奈はサラダバーを準備する。
 今夜のテレビ会議は無い。如月鬼堂は刺身とサラダでビールを飲みながらパソコンを叩く。
 今日中に送ってしまいたい。明日は裏全裸美人コンテストで候補者の六人と話し合う。
 今夜は来客が無いので珠洲と瀬里奈は下着姿である。二人とも如月鬼堂の執筆作業を妨害する心算は無い。協力している心算である。
 「パパ。露天風呂溜まったよ」
 珠洲と瀬里奈は下着も取る。先に露天風呂に向かう。如月鬼堂もバスロープを脱いでトランクスも脱ぐ。
 露天風呂では珠洲と瀬里奈が如月鬼堂をサンドイッチにして体を洗う。さらに湯に浸かったらさおを交代で舐めて洗う。
 如月鬼堂は作業中なので二人に体を拭いてもらって囲炉裏端のパソコンに向かう。
 珠洲と瀬里奈は躰を拭いて全裸のまま囲炉裏端に座る。
 「パパ。終わりそう」
 珠洲がやや心配している。
 「明日の未明くらいには送れるよ」
 女の子らが来るのは午後だから十時くらいまで寝られる計算である。
 ニュース番組では銀行内のパソコンの移行作業に向かった派遣会社の責任者が帰らないことが確認された。
 また現金輸送車のガードマン三名と現金輸送車が行方不明と報じられた。
 
 奈良に向かったワンボックスカーは一昼夜走って奈良県天川村の奥に建つ古い古民家に着いた。
 女子行員をキャリーバックから出す。縛りを強化して麻酔を追加する。
 そのまま一眠りした。
 自分一人大きなリスクを負った。だが一億を超える利益を得た。集めた十九人は全員マスクを掛けてメガネも掛けていた。
 店内に入ってからはメガネがサングラスに変化する。最初から配られたアイテムである。
 話を持ちかけたグループは後から安全な状況で入って来た。防犯カメラも記録媒体を抜いて全部破壊した。
 事前に何回か移行作業に入った。防犯カメラの位置はチェックした。
 自分以外に危険は無い。
 防犯カメラが外から監視されていれば犯行途中で警察が介入している。
 夕方迄眠ってそれから女子行員をSM拷問して愉しむ。
 この古民家の登記は別の名義で持っている。ホームレスの戸籍を使ってマイナバーカードは自分の写真で作った。
 それは過去に住其ネットカードで作ったものであった。住其ネットカードを作る時点では写真付き身分証がなくてできた。
 
 中津川林道の空地とキャンプ場から引き返した六名は山荘に着いていた。大広間テントに車を仕舞う。
 その日の内に着いた。そのまま地下室に三人の女子行員を監禁する。
 「お前らにニュースを見せてやる」
 キャリーバックから出された三名はなんとなく感じるものがあった。
 窓の無い地下室らしき場所。六人の防護服姿の男。途中で車を積み替えられた。銀行から運び出した金の一部がそこにある。
 残されたのは四人。それ以外は目の前で射殺された。その内一人田村摩子が居ない。
 金を山分けしてグループが分かれて逃亡したのだ。二十人以上居たはずである。此処に居るのは六人の男と金の一部である。
 テレビは二十三時からのワイドショーを放映している。
 銀行が放火炎上して爆破され倒壊したと伝えられていた。現金輸送車は新幹線の高架下で発見された。
 この支店に存在したであろう現金が総額で五億円前後と報じられた。
 パソコンの入れ替え作業を請け負ったアウトソーシング会社が二十名で閉店後に入場した事が判明した。担当者の行方が判らない。
 さらに派遣会社がアサインしたスタッフが人員オーバーで帰された事も判明した。
 三名の女子行員は計画の大きさと綿密さに驚くばかりである。そして自分らも生かして帰してはもらえないと怯え続ける。
 生駒莉那を残して二人は鉄格子の部屋に別々に押し込められた。縛りは解かれたが脚首に鉄の重りが付けられた。
 「さあてお前は拷問だ」
 六人が囲む。
 「いやだあーーーー。いやあーーーーー。ああーーーーーーーー」
 生駒莉那はヒステリックに泣き叫ぶ。
 押さえつけて現場で縛ったビニール紐の戒めは解く。
 拷問椅子に叩きつける。
 「あおーーーーーーー」
 拷問椅子の背の後ろで手首を縛る。脚載せに脚首と膝を縛る。
 まずは全員で輪姦す。輪姦す間は厳重な目隠しをつける。
 唇を貪るときはスタンガンを持つ。噛み付いたときの予防である。
 泣き叫び続ける生駒莉那を六人が局部を一回ずつ洗って輪姦した。
 輪姦しが終わったら次は玩具である。
 目隠しを取る。
 胸部の縛りを強化する。乳房の上と下で拷問椅子に縛り付ける。太股も拷問椅子に縄で規則正しくぐるぐる巻きに固定する。
 浣腸器とバケツに氷の入った石鹸水が運ばれる。
 「浣腸してじっくりお前の躰で愉しんでやるからな」
 男の顔は分からない防護服を着てマスクにサングラス。以前に拉致されて強姦されて開放された女性の供述通りである。
 アナルに浣腸器が挿入される。
 「ううーー」
 一気に冷たい水が直腸から入って来る。
 「ぐううーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー」
 生駒莉那は堪らず声を上げる。
 容赦なく冷たい液は生駒莉那の躰に入って行く。
 「ぐううーーーーーーーーー。いいたいーーーーーーーーーー」
 生駒莉那は涙声になる。冷たい石鹸水で腹が究極の痛みである。
 水の無い水槽に蓋をして蛇が運ばれる。
 「ああーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーん。なにーーーーーーーーーーー」
 生駒莉那はそれを見て泣き悲鳴を上げる。
 此処で写真撮影する。大型のデジカメである。さらに一人録画も取っている。
 注入し終わってアナル栓を挿入する。生駒莉那の躰は痛みと恐怖にぶるぶる震えている。
 一人の男が腹を摩りながら乳首をクリップで鋏む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーん」
 もう一つ反対側も鋏む。
 「あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。いいたいよーーーーーーーーーー」
 さらに腹を捩って藻掻く。
 「ううーーーーーーーー」
 「そろそろ腹が激痛だな」
 「いーいたいよーーーーーーーーーーーーー」
 「うんこ出しますと言え」
 「ちくしょーーーーーーーー」
 「言わなき。圧力でアナル栓が飛ぶまでそのままだ」
 男は無謀な一言を嘲る様に言う。
 「おのれーーーーーー」
 男は顔をひっぱたく。
 「うおーーーーーーーーーーー」
 生駒莉那は瀕死の形相で睨み返す。
 もう一人が細い竹の棒でクリップに鋏まれた乳房を叩く。クリップの直下の白い皮膚を直撃している。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 生駒莉那の躰は震撼する。
 「どうだまだ我慢するか」
 「うんこでるよーーー」
 生駒莉那は恨み顔を引き攣らせて叫ぶ。
 「ばかやろーーーー」
 最初の男がまたビンタする。
 「ごおーーーーーーーーー」
 「うんこしますだろ」
 「くそーー。うんこし、ま、すーーーー」
 「よし。では取ってやろう」
 拷問椅子の下にボウルが置かれる。直径五十センチは有る。
 「ううーーーーーーーーー」
 ズズズーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぶうおーーーーーーーーー。
 大音響と共に茶色い水が飛び出る。続いて塊が断続的に出る。
 「うーーーーーーーー。ううーーーーーーーーー。うーーーーーーー」
 出しながらも相当に苦しい。
 もう一度石鹸水を注入する。中を洗うだけである。
 「ううーーーーーーーーーー。もう、やめてーーーーーーーーーーー」
 容赦なく洗っては腹を摩って流しだす。
 「さあ。綺麗に成ったところで前と後ろに蛇イレポンだ」
 「やだーーーー。なにそれーーーーーー」
 生駒莉那の声は恐怖に震えている。
 二人床に膝を着いて一人が膣にクスコを挿入する。
 「あーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーー」
 さらにアナル開口器も挿入する。
 「いやあーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー」
 「よーくみろ。お前の女の奥だ」
 「いやあーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 「これが世界に撒かれるのだ。録画を公開するからな」
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー」
 「お前。同僚は全部どうなった」
 「ああーーーーーー」
 「全員銃殺されて建物もろとも黒焦げの灰になって粉々だ」
 「・・・・・・・・・」
 生駒莉那はぶるぶる震える。
 「良いか。意識を確り持って堪えろ。終わったらどっかに開放してやる。気が狂ったら何も言えないぞ」
 「開放。ほんと」
 生駒莉那は一瞬喜びの表情になる。
 「そうだ。これまでの事。店内での経過。総て話すが良い。それとな無罪に成って控訴された六人だが我々の身代わり冤罪だ」
 身代わり冤罪は全部嘘である。更に社会を混乱させる目的で態と言っている。
 二人の男がスネークフックで蛇を掴む。
 一人目がアナルに入れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 もう一人が膣に入れる。
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 生駒莉那は大口を開けて叫ぶが声は出ない。
 容赦なくクスコの中で蛇をピストンする。蛇の頭は子宮口に当っている。
 生駒莉那は口から泡を噴く。
 さらにだらしなく白目を剥く。膣のクスコとアナルの開口器を抜く。
 乳首のクリップは鋏んだままである。
 クリップを鋏んでから二時間を計る。
 酒を飲みながら待つ。さすがにニュースは放映されて無い。
 男二人が連れ立って鉄格子を見回る。女子行員らは二名とも死んだように眠っている。
 鉄格子は二つしかない。三人比べて一番落ちるのが生駒莉那であった。生駒莉那はあす河川敷に放置して開放する。
 世間を騒がせる第二段である。
 二時間が経過したので生駒莉那を鞭で叩き起こす。
 乳房をクリップで鋏んだ部分をややずらして叩く。
 「う」
 次は内腿を叩く。
 「うぐ」
 続いて顔を叩く。
 「うおーーーーーーーーーー。やめろーーーーーー」
 生駒莉那はようやく意識を回復する。
 既に戒めは開放してある。
 「乳首のクリップを取れ」
 生駒莉那はその痛みに直ぐ目が行く。そして手が開放されていることに気付いた。
 左の乳首のクリップを掴む。
 「あ、あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 生駒莉那は乳房を押さえて床を転げる。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 床を叩き太股の肉を掴み痛みに堪えられず藻掻き続ける。
 右側のクリップも掴む。手はぶるぶる震える。その両手で掴んで投げ捨てる。
 「ううぐううーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーーーーーーー」
 痛みに床を叩きさらに暴れる。右に左に躰を躱し堪えられない痛みに藻掻き続ける。
 四人がかりで押さえて麻酔を嗅がす。
 直ぐに静かに躰が沈む。
 手術台に運ぶ。そこでさらに麻酔を掛ける。
 そのまま子宮摘出手術を行なう。
 
 深夜のうちに荒川の人気の無い上流から生駒莉那を眠らせたままゴムボートで流す。
 「このボート足が付かないか」
 「これは海岸に漂着していた。そこで空気を抜いてたたんで回収したものだ」
 「成程」
 念の為車のナンバーは偽装している。
 
 翌朝。如月鬼堂は十時少し前に起きて自分の食事を作る。珠洲と瀬里奈は朝食を食べない。
 如月鬼堂はテレビのワイドショーを観ながら原稿をチェックしていた。
 珠洲と瀬里奈は支度をする。越後湯沢の駅まで六人の女性と樽常マネージャーを迎えに行く。
 銀行の火災倒壊現場で遺体の回収が難航していると報じられていた。
 行方不明の派遣会社アンビション社員で現場SVの大田正勝が主犯では無いかと見られている。
 アンビションがアサインした十九名を全部帰した。別の十九名を用意して入場した。この点からほぼ間違いないとの見解である。
 一時間と少しで総ての犯行が行われた。銀行店舗内の行員は全員犠牲になった可能性が高いと見られている。
 如月鬼堂は原稿をチェックし終わってメールで送信した。冷やしうどんに温泉卵乗せの朝食を摂る。
 内湯でシャワーを使って身支度を整える。
 ドリップで客に出すアイスコーヒーを纏めて落とす。
 全裸美人コンテスト出演者のノミネートは来島結奈、芳原亜美、椋木美弥、飯豊真里菜、牧野茉莉亜、本多椿である。
 福富麻次郎が先にタクシーで着いた。越後湯沢まで東京から車ではやや辛い。それに駐車場が無い。
 六人と樽常マネージャーが着いて福富麻次郎が説明する。
 囲炉裏端が満席なので如月鬼堂はカウンターに引く。珠洲と瀬里奈はカウンターの内側に入る。
 既に瀬里奈が会員から内諾を取っている。殆んど全員が提案通り承諾した。
 会費一人五万円。
 熱海、生駒、長野の三箇所に分散。
 各会場百五十名まで。
 出演料一人二百万。
 録画は全員に配給。会員のみで複写できない設定。
 優勝者は賞金五百万。
 敢闘賞は賞金三百万。
 各会場二名ずつ。残りはバーチャル映像とする。
 納得するか否かは録画を配給するところである。
 芳原亜美、椋木美弥、飯豊真里菜、牧野茉莉亜、本多椿はほぼ問題無しであった。
 「私は稼がなければ成らないよ。財務省の官僚が持っていて問題ないなら良いです」
 来島結奈は納得せざるを得ない。
 椋木美弥は若干ギャラが不満だが納得した。
 瀬里奈が一回のアンケートで会員の動向を概ね定めた。
 その結果参加申し込みは順調である。会員も出演者も殆んど反対や不参加はなく如月鬼堂の筋書き通りに進んだ。
 出演場所の抽選となった。
 椋木美弥だけは長野と限定した。他に長野の希望者は居ないので五人で抽選となった。
 結果は長野が椋木美弥と来島結奈。生駒が牧野茉莉亜と本多椿。熱海が芳原亜美と飯豊真里菜と決まった。
 四連休は参加できない会員もやや居るのでお盆前の八月頭と決められた。
 
 荒川に流されたゴムボートが回収された。
 全裸の女性が流れて来た。
 発見されたのは河川敷に飛行場のあるホンダエアポートの上空からである。
 通報で警察ヘリが出動する。
 埼玉県警の手で回収された。回収は入間川と合流してやや下流さいたま市に入った辺りである。
 女性は麻酔で眠らされていた。命に別状は無い。
 意識を回復して恐るべきことが語られた。
 子宮が摘出されていると聞いて泣き続けた。
 警察が来て病院で事情聴取になった。
 関東帝国銀行さいたま支店三時閉店後に生駒莉那が見た事。受けた事。総てが語られた。
 
 大相撲の始まる三時過ぎ。民放では番組内容変更。関東帝国銀行事件の特別報道番組と成った。
 来客の帰った如月鬼堂の越後湯沢のマンション。福富麻次郎だけ残っていた。
 四人とミニチュアダックスのペーだけである。
 囲炉裏端で大型スクリーンを見ながら報道番組に注目している。
 生駒莉那以外に三名の行員がまだ拘束されていることが判明したと報道された。田村摩子、真野枝里、加東彩子の三名で窓口のテラーと報じられた。
 そのうち田村摩子は別の場所に連れて行かれた。行方不明の派遣会社アンビション社員で現場SVの大田正勝が連れて行ったものと推測された。
 生駒莉那の証言から無罪再拘留の六名の話になった。
 一審無罪で再拘留を非難するコメンテーター意見も出された。
 生駒莉那から六人の防護服のアジトに関する手がかりはまったく得られなかった。
 別のモニターが館山弁護士と繋がった。
 土曜日のインターネットアダルト放送の注意とサポートである。
 「野崎先生が出方を変えた。六人の保釈請求はしないと仰っています」
 「どういうことでしょう」
 「世論の成り行きに任せようと言うことです。さらに二審が無罪に成るか。連続拉致強姦傷害事件の六人が捕まるのを待つ方針です」
 「野崎先生も釈放が危険と考えたのでしょうか」
 「恐らく。今週はこの件のコメントは出来るだけ避けて下さい」
 「そうしましょう」
 如月鬼堂も複雑かつ面倒な事態を理解して納得する。
 館山弁護士はそこでテレビ電話を終了した。
 珠洲と瀬里奈は残った福富麻次郎に酒を勧める。膝上二十三センチのミニスカートである。
 此処の囲炉裏端はリビングの中央部が床から七十センチ嵩上げされている。
 囲炉裏は中央に掘られ淵のカウンター部分は更に二十センチ高くなる。その周りに溝が掘られ足を入れる。
 その部分は足湯にもできる。カウンターキッチンも併設されその手前も掘られている。カウンターの内側は床の高さである。
 珠洲と瀬里奈は嵩上げした囲炉裏端の上で後ろから膝を着く。下着は見えないが剥き出しの太股が直ぐ横に来る。
 風俗嬢の全裸をたくさん見ている福富麻次郎。それでも珠洲と瀬里奈にはさおに圧力が掛かる。
 「ねえ。そんなに男を悩殺して危険じゃないか」
 「大丈夫。みんなパパを裏切らないから」
 「外では」
 「外で店とか入るときはパパの云い付けを守って体型の分からないのを着て行きます」
 「そうか。それが良い」
 「どんどん飲んで下さい。駅までお送りしますから」
 瀬里奈は明るく笑って福富麻次郎の股間を観察する。
 「ところで先生。敢闘賞は何を基準にしますか」
 「どうしましょう。何かアイデアは御座いますか」
 「それじゃ何も」
 「ええ。皆さんのご意見を伺おうと思います」
 「ううーん」
 福富麻次郎はやや考え込む。そして深酒にならないうちに辞する。瀬里奈に送ってもらった。
 
 大田正勝は三時を回って目を覚ました。
 関東帝国銀行さいたま支店テラー田村摩子は麻酔が覚めて意識を回復していた。縛られたまま尿意に苛まれている。
 大田正勝は田村摩子の状況を確認する。
 「トイレ行かせて下さい」
 田村摩子は横倒しにされたまま人の動きを悟って要求する。
 「そこでしろ。どうせ真っ裸だ」
 「・・・・・・」
 田村摩子は怒り沸騰してもどうにも出来ない。
 大田正勝は田村摩子を壁まで引き摺って行く。縄を掴み上げて半身を起こして壁に凭れさせる。
 テレビのスイッチを入れる。
 開放された生駒莉那の供述内容が語られていた。右上のコメントだけで生駒莉那が解放されたことが判る。
 田村摩子はもう尿意が堪えられない。そして喉は渇きが襲っている。
 大田正勝は簡易便器を持って来る。
 高手小手の縄を掴んで尻の下に入れる。
 尿が簡易便器に威勢よく当る音。そしてアンモニア臭が漂う。
 「お前の同僚が一人解放されたな」
 「あとの二人は」
 「俺も知らない。今回の依頼主が持って行った」
 「私だけ此処にいるの」
 田村摩子は一人此処に連れて来られたのが限りなく恐怖である。
 「そうだ」
 「私をどうするの」
 「さあ。どうするかな。俺の分け前は二億とお前だ。その内九千五百万は集めた十九人に払った」
 「残りの紙幣と真野と加東は依頼主が連れて行ったの」
 「そうだ。名前も何処に居るかも判らない」
 「連続拉致強姦傷害事件の犯人グループなのね」
 「俺も今に成って判った」
 「貴方も危険でしょう」
 「いいや。俺の危険は無い。逮捕されることも無い」
 「貴方何度も店に来ていたでしょう。顔割れているよ」
 警察が大田正勝を逮捕して自分が救出されるかもしれない。可能性を抱いてつい言ってしまった。
 「それでも問題は無い。捕まることは無い。やつらが来る事もない」
 「私をどうするの」
 「乗って来たキャンピングカーに監禁する。そして玩具だ。その後はお前次第で考える」
 強姦は免れない。それでも生きて帰りたい。刺激してはいけない。田村摩子は怯えながら生駒莉那が解放されたことに一縷の望みを抱いた。
 
 依頼者そして連続拉致強姦傷害事件の犯人グループの隠れる山荘。
 今夜は関東帝国銀行テラー加東彩子が生贄にされていた。
 加東彩子は六人に輪姦されて泣き喚いた。いまは泣き崩れて床に突っ伏している。輪姦す前に剃毛が行なわれた。
 躰の隅々まで撮影された。輪姦されたところ以外動画も撮られている。
 男らは浣腸の準備をしていた。
 地下室だが暑くならない様に強い冷房を掛けている。
 全裸にされた加東彩子は寒くて鳥肌が立っていた。
 四人で持ち上げて拷問椅子に乗せる。
 「ううーーーーーーーーーーー」
 膝から下を三箇所キッチリ固定する。手首を拷問椅子の後ろに廻す。手首を互い違いに縛る。その縄を拷問椅子の下のアームに縛って固定する。
 腰に縄を廻して椅子の背と台座の間のアームに縛り付ける。
 加東彩子の細くしなやかな躰も僅かにしか動かない。
 「なにするのよおー」
 四人がかりで手脚を四方から押さえられて交代で強姦された。生中出しで一人ずつ洗って輪姦されたのである。
 今度は縛ってどうしようと言うのか。喚かずには居られない。
 氷水に溶いた石鹸水を太い浣腸器のシリンダーに注入する。ガラスの表面は白く濁って冷たさを感じさせる。
 「ああーー」
 加東彩子は冷やされた浣腸液に慄く。
 一人が拷問椅子の正面に膝を着いてアナルに浣腸器を差し込む。
 「う」
 シリンダーを一気に押し込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーー」
 冷たい浣腸液が進入して痛みが襲う。
 二人が左右から太腿を掴んで押さえる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーー」
 一人がボウルを持って待機している。
 後ろで二人が蝋燭を立てて点火する。
 浣腸器を抜くと横から別の男がアナル栓を差し込む。
 「ああーーううーーーーーー」
 加東彩子は痛みに藻掻き苦しんでいる。
 ボウルは拷問椅子の正面股間の真下に設置された。
 二人が火の点いた蝋燭を持って近付く。芯の周りには透明に溶けた蝋涙が溜まっている。
 「あーーーーーーーーー。だめえーーーーーーーーーー」
 加東彩子は恐怖に叫ぶ。
 縄の掛かってない膝上から腰に向けて太股に流す。二人で左右同時である。
 「あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 縛られた躰を動く限り暴れさせ大口の悲鳴を上げる。
 剃毛したドテに掛ける。
 「あーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴である。
 乳房に掛ける。
 「あーーーーーーはあーーーーーーーはあーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーん」
 加東彩子は首を捩り藻掻く。顔を引き攣らせて泣き悲鳴を奏でる。
 躰のフロント面が白い蝋涙に包まれるまで続けられた。
 加東彩子の躰は蝋燭の白い塊が幕を張りそれが部分的に粉々に割れている。
 「そろそろ抜くか」
 「固まりで出た方が恥ずかしいからな」
 「やめてーーーーーーーー」
 加東彩子は考えられない羞恥に叫ぶ。
 既にボウルは下にセットされている。直ぐにアナル栓を抜く。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 ずずーーーーーーーーーーーーーー。
 加東彩子の断末魔の悲鳴と共に茶色い水が流れ出る。続いて太い便が繋がって落ちる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーー。いやはあーーーーーーーーーーーーーーん」
 ウオシュレットの代わりにポットの水でアナルを洗う。
 「こんなことしてどうするのよーーーーーーーーーー」
 加東彩子はヒステリックに叫ぶ。
 「これからお前の膣とアナルで遊ぶのだ」
 「・・・・・・・」
 加東彩子は堪えられない表情を崩す。言葉は無い。
 水の無い水槽に入れてカメレオンが二匹運び込まれる。
 「あ、あーーーーーーーー」
 加東彩子は恐怖の悲鳴で表情を引き攣らせる。
 「解放した女には蛇を入れたよ」
 男は淡々と言う。
 「えーーーーーーー」
 加東彩子は更に表情を引き攣らせる。加東彩子の柔らかい美形の表情が歪む。その恐怖に怯え崩れる表情が男らを堪能させる。
 その時警報が鳴った。一人の男のスマホがバイブレーター運動する。
 「何か近付いている」
 声なく全員に合図する。
 麓に潜入者を検地するセンサーが設置されている。
 スマホの鳴った一人だけエレベーターの手前で防護服を脱いで上の階に戻る。
 そのままエレベーターを下に戻す。エレベーターの軌道に水を注入する。
 そこは上半分が井戸になる仕組みである。
 男は防護服を脱ぐと頭は白髪である。マスクを取って新しいマスクに替える。
 サングラスは度の強い老眼鏡に代える。
 七十を過ぎた老人に見える。死んだホームレスの戸籍でこの山荘を持っている。マイナンバーカードもある。
 三百ヶ月に達しない年金も受給している。
 刑事が二人訪問する。
 これで三度目である。
 「またですか」
 「申し訳ありません。ご協力を」
 「どうぞお好きなように調べて下さい」
 刑事は二人である。赤外線感知器を持っている。
 「この下は岩盤ですね」
 赤外線センサーでも地下室は確認できない。
 「そうです。前に来られた方もそう確認されました。入って来る道からも分かりますよ」
 「そうですね。お車も確認させていただいて宜しいですか」
 男はキーを持って立つ。
 大広間テントの中にキャンピングカーとワンボックスカーが一台ずつ止まっている。
 二台とも鍵を開けて開放する。
 「泊まる設備とか。充実していますね」
 「コロナがなければそれなりに来客が。バーベキューもできます。花火も時々」
 「そうですか。また他の者がお尋ねするかもしれません。ご協力をお願いいたします」
 「ええ。ええ。どうぞ」
 刑事はそのまま帰って行った。
 麓のセンサーを通過するまで確認する。
 加東彩子に警報が鳴った事は分からない。五人で拷問を続けたが何も気付かない。
 「さあこれからお前の膣と直腸でカメレオンの餌付けだ」
 男はさらりと言う。
 「えーーーーーーーー」
 加東彩子は恐怖の表情を破裂させる。到底堪えられると思えない。恐ろしい話である。
 男がクスコを挿入する。
 「ああーーーー。いやあーーーーーーーーーーー」
 女の部分を丸出しにされ見せ物にされている。更にその中まで抉じ開けられる。堪らないこれまでの常識にありえない悲鳴である。
 それでも続いてアナル開口器が挿入される。
 男が加東彩子に鏡でその部分を見せる。容赦なく録画は撮影を続けている。
 「いやあーーーーーー。どうしてーーーーーー」
 加東彩子は目を瞑って顔を逸らす。
 「穴の奥までくっきり見えるぞ」
 拷問椅子の正面にテーブルが置かれる。
 男二人がカメレオンを掴んで台の上で構えさせる。
 「いやあーー。いやあ。いや。いや」
 加東彩子は泣きべそ顔で首を振って拒絶する。
 男はアナルに赤虫をロングスプーンで落とす。
 「ああ、あーーーーーーーーーーーん」
 泣き悲鳴になる。
 膣に挿入したクスコにコオロギを投げ込む。
 「あーーーーーーー。ああーーーーーーーー。ああーーーーーーー。あーーーーーあーーーあーーーーあーーーーあーーーーあーーーー」
 コオロギは膣の中を暴れまわる。
 加東彩子は躰を揺すって緊急サイレンの如く悲鳴を上げ続ける。
 二匹のカメレオンが一斉に舌を伸ばす。
 「ううおーーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ」
 一瞬でコオロギはカメレオンの舌に巻き取られる。
 「ああーーーーー。あはん。あはん。あはん。あはん」
 続いてアナルの赤虫にも嗾ける。
 一気に舌は伸びる。
 「うおおーーーーーーーーーー。おおーーー。あはん。ああーー。あはん。あはん。あはん。あはん。あはん。あはん」
 カメレオンの舌は何度も侵入する。
 「ああーーん。ああーーん。ああーーああーーああーーああーー」
 加東彩子は泣き喚き背中は汗が拷問椅子を塗らしている。
 男はハンドルを廻して拷問椅子の背を縦にする。
 涙を流している加東彩子の顔をビンタする。
 「うおーーーーーーーーー」
 「この女叩くの気持ちいいぞ」
 叩き続ける。
 「ううーー。うおーーー。うおーー。おーーー。おおーー」
 加東彩子は顔を叛けて更に涙を流す。
 交代で更に叩き続ける。
 躰に掛けられた蝋涙は既に粉々に割れて部分的に落ちている。それでも残った蝋涙の膜を鞭で叩く。
 蝿叩きを革にした様な鞭である。
 乳房の蝋涙を上から被せるように叩く。
 「うぐううーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー」
 加東彩子の表情は微妙に軋む。顰める表情がまたそそらせる。
 ドテの蝋涙を叩く。
 「ううーー。ううーー」
 加東彩子は微妙な痛みに歪み悶える表情から悲鳴を絞りだす。全身が堪えられず縄を押して暴れる。
 これを愉しみながら蝋涙を概ね叩き落した。
 残りは肌の感触を愉しみながら手で払い取る。
 「次は苦しみに藻掻いて貰おう」
 男はレモンを絞る。それを掌に掛けて太股の鞭の蚯蚓腫れに塗りつける。
 もう片方も塗る。
 「ああーーーーーーーーーーー。あーーーーーーがあーーーーーーーーぐがあーーーーーーーー」
 数秒後に強烈に染みてくる。
 「ぐうううーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーー」
 躰を藻掻き突っ張りあばれさせ悲鳴を絞り出す。
 「あーーーーーーーー。だめーーーーーー。たすけてーーーーーーーー」
 堪えられない。目を剥き表情は破裂している。
 「ああーーーーーーーーー。あーーーーーー。あーーーーーー」
 やがて痛みは引いてくる。
 「さあ。最後の取引だ」
 「なによーーーーー。もうやめてーーーーーーーー」
 加東彩子は半狂乱である。
 「いいか良く聞け。明日の早朝にお前を解放したい。それには条件がある」
 「なによ」
 加東彩子は怯えきった表情で聞き返す。
 「要求は二つだ」
 「ええ」
 加東彩子は生きて帰れる望みが出て来た。
 「一つはお前の手で女を広げたシーンを録画に撮らせろ」
 「ああ」
 加東彩子は絶望的な思惑を理解した。
 「昨日開放した女の動画は誰でもアップロードできるサイトに流した。もちろんアップロード元は解明できない」
 マネーロンダリングと同じ様にデータが幾つものサーバーを介在させる。
 加東彩子はそれでも生きて帰るしかない。
 「次だ。お前の躰の一部を斬らせろ。乳首、クリトリス、子宮の何れかだ。前の女は子宮を撤去した」
 「ひーいーどい。なんでそこまでーー」
 「お前の同僚はみんな死んだぞ」
 「うおーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーーーーーーーー。うわあーーーーーーーーーーーん」
 加東彩子は号泣した。
 それでも自ら女の部分を開いて撮影させた。
 「三つのどれにする」
 「そんな。赦してよ」
 「子宮なくなってもセックスはできるぞ」
 「そんな子供生めないよ」
 「生めなくていいじゃないか。その美しさが長持ちするぞ」
 「ひどいよーーーーーーーーーーー。ああはん。あはん。あはん」
 また泣きじゃくる。
 「クリがなくなったら一番感じるところが無い」
 「いやだあーーーーーー」
 「乳首なら整形できる。母乳は出ないが」
 「整形で乳腺も繋げる。乳房の高さが変わるだけだ」
 別の男が否定する。
 「じゃあ。それにするか」
 「やめてーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーー。私のこと輪姦したじゃない。ゆるしてよーーーーーーーーーーー」
 どんなに加東彩子が頼んでも聞き入れられない。
 もう一度乳房を突き出すように縛り上げる。
 四人で躰を押さえる。
 高枝斬りバサミで乳首を掴む。一気に鋏んで斬り堕とす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 血が吹き飛ぶ。
 そのまま麻酔を掛ける。動画はここで終了している。
 
 加東彩子は全裸でゴムボートに乗せられて入間川を流れた。武州線のガード下に引っ掛かっているところを発見された。
 片方の乳房が縫い合わされて糸が剥き出しであった。
 病院で手当を受けて警察の事情聴取になった。これまで通り何も犯人に行き当たる情報はなかった。
 ただ加東彩子の悲惨な仕打ちがワイドショーのネタに長時間何度も各局で放送された。もちろん具体的な拷問、躰の被害などは紹介されない。
 そして流された生駒莉那と加東彩子の動画も静かに浸透して多くの人を満足させた。口では綺麗事を言っても密かに隅々まで見てしまう。
 如月鬼堂のマンションでも検証目的で会議の席で閲覧した。
 翌日は土曜日である。
 如月鬼堂のコメンテーター出演の打ち合わせに館山弁護士とテレビ会議で繋がっている。
 そして全裸美人コンテストの三会場開催の打ち合わせに主なメンバーが囲炉裏端を埋めていた。
 如月鬼堂と珠洲、瀬里奈はまたカウンターに逃れている。
 ニュースは銀行爆破関連とコロナの東京、大阪の感染者拡大の放送ばかりである。
 如月鬼堂の予想を反して観光地のGoTo効果は甚大であった。業者も代理店も滞っていた売上確保に慢心している。当然の事である。
 コロナの外出自粛など一部の年配者以外は我感ぜず。観光地は人が集って一部密集さえしている。
 デリバリの寿司がカウンターに並べられバイキング式に振舞われていた。酒、ビールも冷蔵庫からセルフである。
 「しかしこの犯人は巧妙ですな」
 大河内税理士は一升瓶を抱いている。冷やでコップ酒スタイルである。
 瀬里奈の説明と八月一日の役割分担が決まって話題はさいたま銀行爆破強奪事件と連続拉致強姦傷害事件に移った。
 「館山先生。どうしたら犯人は捕まるのでしょう」
 館山弁護士も答えようが無い。
 杉下一行も面白半分である。
 「二つのグループが関与して入るのですな。そのうちアンビション社員の大田正勝は所在が分かっていますからその辺りから一気に解決しそうですが」
 「いや。太田正勝は捕まっても六人の防護服はむずかしいのでは」
 「太田正勝すら行方不明だ」
 誰も興味本位の他人事である。
 「しかしこんなSM動画を公開しても動画から何も掴めないようですな」
 「まったく用心深いですな」
 福富麻次郎も感心しているのみである。
 明日どうしゃべるか如月鬼堂は悩ましい。
 「ところで拉致されて開放された二人。銀行から補償はどうなるのでしょうね」
 「亡くなった方達は当然殉職でしょうが。こっちの補償は何ともむずかしいですな」
 樽常マネージャーものん気なものである。
 館山弁護士は如月鬼堂に今回は犯人非難に徹する様に指導した。
 如月鬼堂には週刊誌の吊り広告のSMバイオレンスの一言が気に成る。SMと暴力、猟奇をくっ付けてほしくない。
 「コロナ対策はなし崩し。僅かにピンポイントに休業要請が出て雀の涙の補償が形だけ支払われる。経済もやんわり回復だろう」
 如月鬼堂は諦め口調に気だるそうに淡々と述べる。どうして国は紙幣を増刷して経済を救わないか。不満は沸騰し掛けているが沈める。
 
 天川村山奥の一軒家である。
 太田正勝はキャンピングカーで戻って来た。麓の家の宅配ボックスに届いた荷物を持ってきたのである。
 変装も何もしていない。
 麓の家も山の中の家も死んだホームレスの名義と戸籍で取得している。村役場でマイナンバーカードは作成した。
 その後ホームレスの名義で運転免許証を太田正勝と別にもう一度取得している。
 太田正勝が太田正勝に似ていることは役所も認識している。別人であることもシステム上は確認されている。
 太田正勝がアンビションに就職する時マイナンバーカードを提示して本人確認を行なっている。
 マイナンバーカードは太田正勝の戸籍と一致している。
 その前の職場では運転免許証と確認していた。
 天川村に住む住人が太田正勝でないことは証明されていることになる。
 それでも警察は天川村に住む住人のキャンピングカーをNシステムで追った。関東圏に入った形跡はなかった。
 そして太田正勝と関東帝国銀行さいたま支店に入った十九人の手掛かりもまったく無い。
 太田正勝は中津川林道のキャンプ場から走ってきたキャンピングカーを山の中に隠した。
 僅かな畑とビニールハウスがある。その奥に通常では車は入って来ない。田村摩子はそのキャンピングカーに移した。
 テレビのニュースから警察の捜査を聞いて山の中の一軒家も危険と考えたからである。
 キャンピングカーの中に拷問設備を作った。
 食事を与える。飲み物とパン、おにぎりの類である。食べようと食べまいと構わない。
 金もこっちのキャンピングカーに隠した。
 車の中を仕切ってある。運転席には入れない。横の扉は開かないようにした。全裸のまま監禁である。
 麓の家の方から侵入者があれば直ぐに警報がスマホに届く。
 天井のフックに片手ずつ幅を取って手首の縄で吊るす。
 あっちの六人とは違う。犯すのと鞭で叩くだけである。
 鞭とスパンキングが一本ずつあるだけであとは縄が数本。まだ道具も買い揃えてない。
 田村摩子は立ったままキャンピングカーの天井から手を上に広げて吊るされている。脚は拘束されてない。
 一本鞭で乳房を叩く。
 大きな乳房ではない。掌に少し余る程度の大きさである。その膨らみを強く薙ぐ。
 「ぐおおーーーーーーーーーーー」
 左脚が跳ねて膝が腹に付く寸前まで跳ね上がる。
 「い、い、いーたあーーーーーーーーーーーい」
 田村摩子は背を後ろにやや丸めて躰を振る。硬い皮の一本鞭である。
 次は太腿を股間の直ぐ下辺りを横に薙ぐ。
 「ううおーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村摩子の躰は後ろに逃げる。
 動きが落ち着くのを待って股間に当てる。
 「ぐうおーーーーーーーーーーー」
 躰を振って痛みに藻掻く。
 やはり乳房を何回も叩く。田村摩子の胸と太股に何本も紅い筋が浮いている。蚯蚓腫れも何箇所か確認できる。
 「い、い、たいよーーーーーーーーー」
 田村摩子は涙をポロポロ溢す。
 太田正勝の叩きたい願望が癒える頃には田村摩子の躰は鞭の紅い筋と痣だらけである。
 
 如月鬼堂のインターネットアダルト放送コメンテーター主演日が来た。
 土曜十時のスタジオである。
 「さいたま銀行爆破強奪事件は二人の女性行員が大きな障害を負って解放されました。その供述から犯人の手がかりはまったく掴めません」
 毎週恒例で岡田有美がトップレスでニュースを読む。視聴率は徐々にではあるが確実に上昇している。
 月千円と安くブラウザで視聴できる。民放と視点が違うのでこの時間は人気度が高い。
 「開放されたテラーの供述から連続拉致強姦傷害事件の犯人がさいたま銀行爆破強奪事件にも加担しているとの疑いが出ています」
 同じくトップレスの本多椿が読む。
 「太田正勝を容疑者として手配していますが行方は判っていません。また派遣会社アンビションの派遣社員と代わって店内に入った十九人の手掛かりも無い状況です」
 カメラはニュースを読む岡田有美の足許から胸さらに上半身のアップに移動してゆく。
 「開放されたテラー二人の供述から二人は連続拉致強姦傷害事件の犯人に連れて行かれた模様です。こっちに現金ケース三個が確認されています」
 カメラは本多椿の乳房をアップにして徐々に全身に広がる。その後上半身のアップに切り替わる。
 「鬼堂先生。これは連続拉致強姦傷害事件の犯人が太田正勝を使って銀行爆破強奪事件を起こしたのでしょうか」
 「そうでしょう。太田正勝が主犯なら自分の姿を現したりしないでしょう」
 「太田正勝は捕まりますか」
 「捕まりそうで難しいでしょう。連続拉致強姦傷害事件の犯人が依頼側なら太田正勝が捕まる危険は回避するでしょう」
 「それでは連続拉致強姦傷害事件の犯人を捕まえるのはもっと難しいでしょうか」
 「難しい以上でしょう。普通の犯人ならとっくに逮捕されています」
 「そうですね。警察は関東一帯検問を掛けています。行動範囲から関東県内と見て良いでしょうか」
 「警察は関東圏と見ているのではなく。犯罪に関連して関東に入ってきますからそれを検問しているのでしょう」
 メインキャスターは如月鬼堂の過激な意見と特異な見解を引き出そうと質問の角度を様々にする。
 「犯人の目的は拉致強姦から現金強奪に変わりました。この辺は如何でしょう」
 「どっちも支線ではないですか。目的は社会混乱だと思います」
 「これはテロですか」
 「日本社会への不満から起こす特異なテロです」
 「どういうところに原因があるのでしょう」
 「マスコミ主導でリベラル一辺倒な社会です。アメリカでトランプ大統領の支持が四割近くある現状です。様々な不満のごく一部パターンと思われます」
 「では現金強奪はどの様な不満でしょう」
 「アングラマネーが減っているからではないでしょうか。あぶく銭が大量に無いと遊びに使う資金が激減します」
 「拉致強姦はどうでしょう」
 「やることが徹底的に残虐です。生かして帰すところがその奥深い残虐性を感じさせます。やはり現代の女性の考え方と女性優遇社会への不満です」
 「この先はどう出ますか」
 「何とも言えませんが大きな衝撃を社会に撒き散らす方向と思われます」
 「この六人はどういった人種なのでしょう」
 「そんなに若い人ではないと思います。かなりの経済力と資産を保有しています。拠点は一つではないかも知れません」
 「この六人は捕まりますか。以前先生は警察が入念に捜査してゆけば何れは捕まるとの見解でした」
 「この犯人はあの時の判断以上ですね。追い詰められ始めたら自決をすると思います。それまでは。それに自決にも大きな被害を伴う恐れがあります」
 「コロナ感染が再び緊急事態宣言解除以前より拡大しています。GoTo推進の国と感染対策優先の自治体と方針が割れています」
 岡田有美が局部に手を当ててゆっくりショーツを脱ぎながら読む。
 「マスコミはこぞって自粛を唱えます。経営が破綻すると悲鳴を上げる業者が大多数です。そんな中で国は直ちに緊急事態宣言には至らないとの見解です」
 本多椿も股間を押さえてショーツを脱ぐ。
 アシスタントが小さな前布を渡す。腰に紐を廻して縛る。前布は僅か幅十センチ長さ十五センチくらいである。
 辛うじて股間をぎりぎり隠している。視聴者は画面に釘付けにならざるを得ない。
 本多椿を何回も指名してプレイで総て見ている会員でもそこに目が集中する。
 「鬼堂先生。こっちに対する先生のご見解は」
 「これで補償なき営業自粛を呼びかければ倒産してくれと言うようなものです。自治体はそっちの点で無責任です」
 「では先生は感染拡大しても自粛には反対ですか」
 如月鬼堂はもう感染拡大は防げないと強く主張する。そして以下の様に締めくくった。
 これ以上部分的でも営業自粛を要請すれば経済の疲弊と連鎖倒産は防げない。
 新規無制限な増紙幣を行なって完全な売上ベースの補償を収益の落ち込んだ全業者、企業に行なえば経済は守れる。
 そこまでやっても感染は一時的に治まっても自粛要請を解除すれば再度感染は拡大する。
 政府の様に中途半端なキャンペーンや経済対策では蛇の生殺しである。
 中途半端に感染対策を行なえば収益が激減したまま営業していても倒産に向かって確実に堕ちてゆく。
 二月から遡って足りない売上の補填補償は必要。
 感染は拡大しているが通常のインフルエンザの死者とそんなに変わらない。これまでもインフルエンザで死者はたくさん出ている。
 感染問題を煽れば何処までも経済は疲弊する。これは集団ヒステリーと風評被害に近い。
 このままのろのろと完璧な治療薬ができるまで蛇の生殺し状態が続いて自殺者の山を築く。
 対策の無いままリーマンショクの後のように何年もだらだらと自然回復に委ねられると思う。
 微数野党はせめて足を引っ張って経済を疲弊させることは止めて貰いたい。
 「鬼堂先生。裏の全裸美人コンテストの話がどうなっているか質問が来ています」
 「今それどころではありません。それに裏の全裸美人コンテストは会員内部にしか公開しません」
 かなりの爆弾発言を連発して如月鬼堂は番組出演を終えた。
 
 翌朝日曜日。越後湯沢の駅に珠洲が迎えに来た。
 如月鬼堂は叱られる事は覚悟していた。
 「大河内先生達が先に見えています」
 「アポなしか」
 「とにかく待たせて貰いたいと仰って」
 如月鬼堂が越後湯沢のマンションに戻ると大河内税理士、館山弁護士、福富麻次郎、杉下一行、樽常マネージャー、雨蔵四十朗編集長が待っていた。
 編集長は今回全裸美人コンテストを特集にするため協賛してきたからである。
 「先生。八月一日は予定通り行なえますか。一気に自粛傾向に傾いています」
 「まだ政府は何も言ってないでしょう。東京、名古屋、大阪だけでしょう」
 「先生。インターネット放送のあの発言は」
 「愛好会内部の問題で公開はしていないと説明しただけです。会員の方々に情報漏えいしないよう暗にお願いしました」
 「予定通り行ないますね」
 「当然です。出演者はギャラを充てにしています」
 「良かった」
 「周知メールを全員に送信しましょう」
 一同は安心して飲み会となった。

 最期のSM小説家 第十一幕 銀行襲撃SMバイオレンス 完

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SadoのSM小説 最期のSM小説家 第十一幕 銀行襲撃SMバイオレンス

コロナウイルス感染再拡大真っ只中で二回目の裏全裸美人コンテストが企画された。 SM小説家如月鬼堂の経営するファッション喫茶で行なう。 そんな矢先銀行爆破強奪事件が勃発した。連続拉致強姦事件の防護服六人組が犯行グループの一翼を担っていた。 関東帝国銀行さいたま支店に閉店後に親友したグループ。男性行員は射殺され女性行員は全裸にされた。 四人を残して全員射殺されガソリンで焼かれた。その直後に銀行は発破で建物ごと倒壊した。 現金と一緒に連れ出された四人の女子行員には凄惨なSM拷問が行なわれた。全裸でゴムボートに乗せられ開放された。 それでも犯人グループを検挙する手掛かりには至らなかった。 如月鬼堂はインターネットアダルト放送のニュス番組コメンテーターも勤める。事件の見解を述べながら雀の涙の協力金で営業自粛に怒りを表明する。

  • 小説
  • 短編
  • サスペンス
  • 成人向け
  • 強い暴力的表現
  • 強い性的表現
  • 強い反社会的表現
  • 強い言語・思想的表現
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