印象派について

印象派について

価値観のちがいだ、と一言で切り捨てられるものを、きみはやたら長々と話すね。だから危機感が足りなくて、暴走車にはねられてしまった。きみのことをthisと言えばいいのかthatと言えばいいのか。どっちにしろ今日もきれいな晴天でした。
くだらないと思っていたことを寄せ集めて、詩集をつくる。病名は仲間がいる証拠だ。だから病人はみんな没個性的なんだよ。ちょっと文字を打って、ネットサーフィンして、また十文字ほど打つ。そうやって記憶をきれいなものに書き換えていく。受け入れられないほどのかなしみが文面に受け入れられるから、人間は賢いってほめられているらしい。うらやましい。群れることしかできない奴らよりわたしの方が優秀だって言う人間ばかりが群れている。見苦しいだけのサブ垢を消せ。たのむ、誰かぼくを淡白だって決めつけてくれ。ばいばい、来世でもきみは飛びたがりのろくでなしだよ、他は何にも似合うものがないのに空だけは似合ってる。溢れんばかりのよろこびにぼくは泣いた。しろいひかりにつつまれる。いつか地球を喰ってやる。

印象派について

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ばいばい、来世でもきみは飛びたがりのろくでなしだよ、

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-04

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