色はある

いと

その苺が赤いことも
甘酸っぱいことも
ちゃんと分かっている

世界は白黒にはならないし
無味無臭にもならない
ちゃんとそこには色がある

色はあるが
その色を美しいとは思わない
苺が赤かろうが青かろうが
甘かろうが苦かろうが
すべてはどうでもよいことだ

色があっても
それを味わうことのできる
心がなくては

その色は光を失ったまま
世界から「美しい」が消えたまま

色はある

色はある

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-08-04

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