怨恨

桐原 水刃

春の除雪をしなくては
桜を血に染めて
か細い永遠が紐解かれると
酔っ払いの世界は壊れた
なつの祭囃子に追い立てられる

あなたには近づけない社があって
そこで喰われる娘たちがみている

座敷童子の忠告を聞け
「狐のふりをしたヒトに気をつけろ」
目の赤いものはすなわち鬼だから
あなたに好意を寄せる者はみな空腹だ

怨恨

怨恨

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-08-02

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