自由律句 33

自由律句 33


個性派が群れている


ブックオフの品揃えでその地区の民度を測る


母親に前髪さわられてのけぞる息子


人前では親父と呼んでいる


店の奥に猫


タンクトップで来やがった


それはもはや紅生姜丼


銃撃戦後のような画鋲の穴ぼこ


ぺしゃんこの煙草の箱が道路になっている


パチンコ屋の景品のお菓子を持って遠足


肩とんとんされて振り向くと頬に指が刺さる罠


千円カットの末路

自由律句 33

自由律句 33

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-02

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