僕の正体

あなたは、狼男を見たことあるだろうか。
当然ないであろう。
この話は、そんな狼男の変わり者の、キツネ男が、もしこの世界に現れて、
そんな、変化する人たちの、カフェが東京渋谷にあったらという話です。

① 僕の正体を明かしてやろうそれは…
今日は月の出が早い。僕の正体を明かせる日だ
満月の日。でも狼男ではない、満月だけの『狐男』だ。
僕はあるコーヒーショップに通っている。そのコーヒーショップでは、僕に、
似た人たちが沢山いる。そのコーヒーショップ名は『サンカインズ変化』だ。
僕の家から歩いて十五分。車で五分の所にある。
似た人と、言うのは何かの動物に変化できる人たちの店。
店員や店長もそうだ。店長は、優しい、優しい虎に変化できる。
虎とは怖いものだと思うかもしれないが店長は違うのだ。
僕と同じ、客のうちの僕の友達「タヌポン」もいる。名前の通りタヌキに変化できるのだ。
そんな、ユニークなお店は東京渋谷の高層マンションの四十三階の九号室にある。
② 今日はタヌポンの誕生日だ。今日の散歩は格別である。
まず、東友の八階のゲームコーナーでプレゼントを買い、一和で、パスタを買ってサンカインズ変化に向かう。
サンカインズ変化に着いた時には、店長、店員、友達がほとんどいた。
まず、タヌポンが来るまで、皆で飾り付けをしておく。そして、みんなは動物に変身して置く。
もうすぐタヌポンが来る時間になった。
タヌポンが来た!皆が動物でいたことにビックリして、タヌキになった。
そしてパーティーが始まった。動物がいっぱいだ。
動物は総勢(ライオン、リス、狼、ネコ、犬、タヌキ、狐)合わせて七種類いた。
パーティーは無事終わり、疲れて家に帰ってソファですぐ寝てしまった。
③ そして、この気の緩みが事件に繋がった。
でも、事件は面白いのだ。ただたんにタヌポンが家に入ってきて、
解説付きでニュースみたいに、寝かけている僕をカメラで撮影しているだけなのだ。
そんなこともこんなこともあって十二月二十四日クリスマスイブを迎えた。クリスマスは楽しいものだ。ケーキを食べたり、ステーキ食べたり、プレゼントがもらえたり、色々ある。そしてこれから一週間。大晦日になり、
狐になってから十八年を迎えそうになっていた。
④ 今日は1月1日、元旦だ。けれど、きょうは狐男と人間との境目から、一八年の日だ。
寝ていたら狐男になっていた。その原因をたどるべくある神奈川県の変身人間研究所から、
毎年この元旦に色々な体の検査に来る。そう思うとこの一八年間は元旦を楽しんでいない。
まず、自分で考えてみて思いついたのは2つ。
1つ目は、あまりにも僕が動物(特に狐)を好きすぎた事と、
2つ目は、偶然その日は、狐に関係するものが周りにいっぱいありすぎた事だ。
研究所からの報告では、クリスマスに18年間とも、異常があるという事が不思議だと言われた。
でも、僕の様な人は今の日本人の五十分の一にあたると言われた。
その中で一番少ないのが僕と同じ、狐男だ。
僕は、この後真剣に狐と人間で変身したときに、変わることを考えた
そして、ぼくは世紀の大発見をした。
それは、感情だ。感情というのは不思議なものだ。
狐の時においしいと思うのと、人間の時に思うのでは、
心の底の、感謝と喜びが違う!
これを研究所に説明したところ、色々な人や人の考えを変えたと、
感動された。これは狐男の第一歩だった。  by狐男

僕の正体

狐男は、この後、すごく有名になった。
サンカインズ変化の第二号店の店長になるのでした。

僕の正体

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-11

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