空を掬って いと 水鏡ここは現世(うつしよ)向こうは映し世天の御空(みそら)は遠くともこの空ならば手に届く触れれば揺れる掬(すく)えば落ちるただひとつこの手に残る雫だけはけれどそれすら空に消えゆく 空を掬って