青雨のあと

川島 海

心を叩くように降っていた雨があがって
青葉には艶やかな水滴が残っている

あんなに騒いでいたことを
知らないふりをして丸くなっても
覗きこめばきらきらと

(泣いて、叫んで、怒って、疲れて)

包まれていたかった彼らと
流されたかった彼らを
指先でそっと潰して土に返すことで
旗をあげるような気持ちになる

表面に残ったあとを
乾かした朝の風が横切って
横たわる少し汗ばんだ首筋の髪を
さらさらと撫でていった

青雨のあと

青雨のあと

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-08-01

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