天明学園物語 第3話

大都が病院に着いたころは、まだ手術をやっていた。
「まだ、琴美は手術をやっていますか?」「ええ。まだやっているわ。まだまだ時間がかかるみたい。まだ待つの?」「はい。琴美のことが心配で・・・。」
すると誰かが手術室から出てきた。
「今危険な状態なので集中治療室に入ってもらいます。」「そんな。大丈夫なんですか?」「できるだけのことは尽くしました。」
全員は集中治療室に行った。
「このまま見ていてあげてください。」「わかりました。」「お母さんは休憩してきてください。様子を見ておきますので。」「そう。じゃあお願い。」
大都は様子を見た。そして1時間後交代して帰った。

翌日、土曜日だから病院に行った。行くと学校の先生が来ていた。
「先生も来ていたんですか。」「ええ。昨日のことはもう聞いたわ。今はまだ呼吸器をつけてまだ寝ているわ。」「そうですか・・・。先生、琴美の授業はどうするんですか?」「琴美さんが目覚めてからにするわ。」

そして琴美が目覚めたのは、1年後だった。そしていつも通り大都が病院に行った。
「お母さん、琴美はまだですか?」「ええ、まだみたいなの。」
そして琴美が目覚めた。
「琴美わかる?お母さんよ。」「お母さん?」「そうよ。大都君も来ているのよ。」「大都はどこなの?」「ここだ。」「来てくれたのね。」「大都君は毎日、看病してくれていたの。」「ありがとう。」「自力で起き上れる?」「ダメみたい。手が動かないし。」「もしかしてこれが後遺症なのかも。また後遺症が出るかもしれないから気を付けよう。」

2日後、琴美は退院した。だが1週間後琴美に、また新たな後遺症が発症した。
「きゃあー!」「どうしたの、琴美!」「足が動かない!」「琴美、今日から学校じゃない。お母さんが送ってあげるから大丈夫。」「ありがとう。」
琴美は学校へ登校した。
「琴美おかえり!待ってたよ。」「こんな私でも?」「どうしたの?足が動かないの?手も動いていないけど。」「手術の後遺症。」「大丈夫。私たちが手伝うよ!」「みんなありがとう!」「今から移動教室なんだ。一緒に行こう!」「うん!」
琴美は全員で移動教室へ行った。

天明学園物語 第3話

天明学園物語 第3話

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-11

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted