旅人

渡逢 遥

名もしらぬ鳥が、悠々と宙を舞っている
名もしらぬ花が、物憂げに路傍に咲いている
名もしらぬ星が、閑かに、然し、彊く瞬いている
彼等のまえでは、おれも風景の一部に過ぎない
名もしらぬ感情が、喉元までせりあがってくる
名もしらぬ者達が、儚い足跡を遺しつづけている

旅人

旅人

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-07-28

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