旅人
名もしらぬ鳥が、悠々と宙を舞っている
名もしらぬ花が、物憂げに路傍に咲いている
名もしらぬ星が、閑かに、然し、彊く瞬いている
彼等のまえでは、おれも風景の一部に過ぎない
名もしらぬ感情が、喉元までせりあがってくる
名もしらぬ者達が、儚い足跡を遺しつづけている
旅人
名もしらぬ鳥が、悠々と宙を舞っている
名もしらぬ花が、物憂げに路傍に咲いている
名もしらぬ星が、閑かに、然し、彊く瞬いている
彼等のまえでは、おれも風景の一部に過ぎない
名もしらぬ感情が、喉元までせりあがってくる
名もしらぬ者達が、儚い足跡を遺しつづけている
旅人