生と詩
「お前が軽蔑した分だけ、お前も軽蔑されてしまえばいい。
お前が傷つけた分だけ、お前も傷つけられてしまえばいい。
これ以上優しい人だなんて言わないでくれ。
俺は本当は誰にでも優しいわけじゃない。
それは誰にも優しくないのかもしれない。
ただ決定的な、致命的な傷を残してやりたい。
消えない痣を残して呪い殺してやりたい。
俺は自分のための詩しか書いていない。
誰も解ってくれなくていい。
誰にも解らない詩しか書きたくない。
殺意の奴隷で、衝動の奴隷で、瞬間の奴隷でいい。
意味も価値も、勝手に決めてくれればいい。
俺は俺を勝手に生かして、勝手にくたばる。
あんたらも勝手に生かされて、勝手にくたばってくれ。
俺は道化をも欺く道化であり続ける。
俺は俺にしか殺せない。」
生と詩