感動

感動

私は感動というものを体験した事があるのか分からない。これは、私が捻くれ者で斜に構えているわけでは無く、私自身の悩みの様なものだ。先ずは何故そう思ったのか、その悩みの様なものとの馴れ初めから話させて欲しい。私が感じた事の一端でも共感して貰えるとこの後の話も入ってきやすと思うから。
では、つまらなくありきたりな話をさせて頂く。事の発端は先日にお友達とありきたりなカフェへ行った時にあったフラペチーノ受け取るまでの待ち時間にしていた会話だ。
「ねえ、この曲聴いた?曲も凄いけど、MVも凄くって私もう感動して泣いちゃったよ。」
そうなんだ、後でリンク送っておいて!と言う前に私達のフラペチーノが出来上がった。その返事とフラペチーノを持って席に着いた。その後は、他愛の無い話をしたと思う。覚えてはいるが、滞在した時間と釣り合わない重さなのでもしかしたら記憶はかなり抜け落ちているのかもしれない。まあしかし、上の鉤括弧の内容以外はこの話に関係が無いので問題も無い。さてさて、私はこんな山も谷も何も無い話に引っ掛かりを感じたのだ。何故なら、私は曲を聴いて感動して泣いた事が無いから。この人の感動を理解する事は出来るが共感する事は出来ないのだ。

感動

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-24

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