鏡について

鏡について

女子生徒たちの間でオカルトが流行った小学校高学年のころ。結局は自己愛とか、そういうものだけがブームをつくっていたらしいけど、僕には確かめようがなくて、下手に調査しようとしたらロリコンだって言われかねない歳になっている。
かつて僕だった僕じゃないものに後ろ指をさされたら、お前誰だよってツッコミをすることにはしてみるけど、そいつが僕であることに納得してしまいたい。カッとなって「うるせぇ」とか言ってみたい。見たくもないものばかり見せられるけど、それを魔法エネルギーに変換すれば、僕は世界一の魔法使いになれる。ネット上で流行っている、怪獣なんかの擬人化。ああいうのって怪獣自身から見たらどうなのかね? 今日も星空文庫のエッセイを暇つぶしに読みながら、ただニヤニヤするだけのムカつく生活を送っています。十分後、きさらぎ駅で停車する予定の特急に駆け込み乗車する。意外と乗客が多かった。後悔するってわかっていても、海外の和食レストランに行ってみたいっていう誰にも理解されない願望。やあやあ、もしかして、こんなヒサンな作品を星空文庫に投稿したあなたは、かつての僕ではないですか。ちょっと喧嘩しましょうよ。いつか見た自分に惚れる未来がもうすでに確定しているけど、それは断じて自分じゃない。

鏡について

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やあやあ、もしかして、こんなヒサンな作品を星空文庫に投稿したあなたは、かつての僕ではないですか。というわけで、読んでやってください。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-23

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