自由律句 27

自由律句 27


車掌が迫り来る次は名古屋


荷台に置けばよかった


満員電車で空いている優先席


同じ服の人が目の前にいる


瞬間移動ではなく双子だった


ピン看板だけ残っているボウリング場跡


お洒落ちょんまげが大勢いる古着屋


服屋の入口にドアマンがいるので入らない


ずっと会費の話をしている


持ち物はビニール袋だけのおじさん


便所の扉に相田みつを


夢におまえ出てきたけどあんま良い夢ちゃうかった

自由律句 27

自由律句 27

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-21

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